シャドーイングよりも効果的!リプロダクションのやり方を伝授

「英語学習にはシャドーイングが良いって聞くけど、全くついていけない」
「いまいち効果が実感できない」
このように思っている方は多いのではないでしょうか?

たしかに、シャドーイングは英語力を上げてくれる効果的な学習法の1つです。
ただし100人が実践して100人が効果を感じるわけではありません。
実は、初心者の方がいきなりシャドーイングをしても効果が出ないどころか、逆に挫折の原因になってしまうのです。

そこで今回は

  • 初心者にシャドーイングはなぜNG?
  • リプロダクションとは?
  • シャドーイングの正しい活用方法

について解説します。

英語の勉強を始めたけど

  • 正しいアウトプット法がわからない
  • シャドーイングは難しいから他の方法を知りたい!

と感じている方にとって非常に有益な情報ばかりなので、最後まで見て参考にしてみてくださいね!

シャドーイングとは?

シャドーイングとは、英語音声の1〜2語ほど遅れて復唱する勉強法です。
流れている音声を追いかけるように発音するのが特徴です。

シャドーイングで得られる2つの効果

シャドーイングには大きく分けて2つの効果があります。それぞれ説明しますね。

①リスニング力UP

リスニングできる仕組みは

①発音ができる
だから
②自然と聞こえる

というものです。

シャドーイングは音声を聞いて真似して発音していくので、何度も繰り返すうちに発音できる音が増えていきます。
そうなると今まで雑音だった英語の音声が、発音できるようになることで認識できる音となりリスニング力がUPします。

「英文は読めるけど、リスニングは苦手」
という状態は、英単語やフレーズの正しい音を認識できていないことが原因です。

シャドーイングを繰り返すことで、正しい発音やリズムを習得できるだけでなく、英語特有の音のつながりも理解できるようになります。

②スピーキング力UP

シャドーイングは、スピーキング力アップにもつながるトレーニングです。

発音はもちろん

抑揚やイントネーション、リズム
さらに
文の構造やフレーズ、言い回し

これらを体にしみこませることができます。

何度も繰り返し口にすることで、似たような表現が出てきたときにスラスラと口から出てくるようになります。
また、英語の語順がインプットされるので英文を読むスピードも上がるでしょう。

初心者にシャドーイングはレベルが高すぎる!

シャドーイングはネイティブのスピードで英文を聴き、聞いたままの語順で英文を理解し発音しなくてはなりません。
つまり

  • リスニング
  • スピーキング

これらを瞬時におこなわなくてはいけないのでかなり難易度が高いです。
おそらく日本語であっても、ペラペラと早口で話している内容を一語一句同じように真似してついていくのは難しいのではないでしょうか?

このレベルの高いシャドーイングをこなすためには単語や文法、そして正しい発音の基礎知識が不可欠です。そのため、土台となる基礎知識がない初心者がシャドーイングをしても実践できずに、挫折してしまいます。

6か国語マスターDanaのおすすめは「リプロダクション」

そこで私がおすすめするのは

  • リプロダクション

です。

  • リプロダクション?
  • なにそれ?聞いたことない

このように感じた方も多いでしょう。
確かにあまり聞き馴染みのない英語の勉強法ですよね。

リプロダクションとは何か?こちらについてまずは詳しく解説していきます。

リプロダクションとは?

リプロダクションとは、聞いた音声を一旦止めて発音するトレーニング法のことです。
実際にプロの通訳士を育成するための訓練に使用されるトレーニング方法でもあり、英語力アップに絶大な効果を発揮します。

ここで

  • シャドーイングと何が違うの?

と思った方もいるかもしれませんが、シャドーイングとの決定的な違いは「音声を止めるか止めないか」です。
シャドーイングは流れる音声のすぐ後をついていくように発音するのに対し、リプロダクションは一文程度で一度音声をストップし、そのあとに発音をします。

一度音声を止めることで

  • 音に集中できる
  • 自分の発音もチェックできる
  • 発音できる英文の長さを調整できる

というメリットがあります。

流れるようにどんどん進むシャドーイングは途中であきらめたくなりますが、リプロダクションであれば自分のレベルに合わせてトレーニングできるので初心者でも実践しやすいです。

リプロダクションをやる前の注意点

初心者にぴったりなリプロダクションですが、リプロダクション前にはいくつかの事前準備が必要です。
この準備を怠るとリプロダクションの効果が半減するので必ずチェックしてから実践してください。

テストリスニング

音声と台本(スクリプト)を用意し、最初にテストリスニングをしましょう。
まずは何も見ずに最低でも3回は音声を聞いてください。

ここでは音声を完璧に理解することが目的ではありません。
リプロダクションをする前に「どれほど音声が聞こえているのか」「自分が聞き取りやすいフレーズはあるか」「苦手な部分はどこなのか」
などの現状レベルを把握する
ことが目的です。

台本を確認する

テストリスニングが終わったら、台本を見て内容を確認します。
このとき、ただ読むのではなく、テストリスニングで自分が聞き取りづらかったところや理解できなかった部分を意識しながら台本を読みましょう。
自分の弱点を把握することで、自分が重点的に勉強するべきポイントが明確になり効率もUPします。

英文分析

英文分析とは、用意した文章の「単語・熟語・文法」を理解することを指します。

例えば、「She was a very powerful woman who had lost a stroke that stole her ability of speak.」 という文章が出てきたら、
She was a very powerful woman→彼女はとてもたくましい女性だった。
who had lost a stroke→彼女は脳卒中で倒れた
that stole her ability of speak→話す能力を失った
このように分解できます。

読んで意味が瞬間的にわからない英文は、単語、熟語、文法、翻訳などを電子辞書などで調べながら分析を行いましょう!
その際、英文全てを Google翻訳に入れて分析するのはおすすめできません。なぜなら、誤訳が多く間違った知識で覚えてしまう恐れがあるからです。
ちなみに私のおすすめは「DeepL」という翻訳アプリです。こちらは精度が高くて使いやすいので、ぜひ使ってみてください。

このステップは単語や文法の知識が乏しいうちはかなり時間がかかると思いますが、知識が増えていくにつれて英文分析の時間は大幅に短縮されていきます。
いきなり難しく長い文章だと大変なので、最初は短く簡単な文章から始めてみましょう。

リプロダクションのやり方

リプロダクションをやる前の準備が整ったところで、ここからは具体的な実践方法について詳細に解説します。
これまでの準備を無駄にしないためにも正しい方法で実践しましょう。

①音声をリスニング

まずはテストリスニングと同じ音声を流してリスニングをしましょう。スピードは通常速度でおこないます。

②音声を止める

音声が流れたら、1文かもしくは「自分がリピートできる長さ」で音声を止めましょう。最初から無理に長い文に挑戦する必要はありません。徐々に負荷をかけていきましょう。

③聞こえた音をリピート

音声を止めたら、聞こえた音を「聞こえたまま」発音しましょう。

ここで注意してほしいこと
それは

  • 「聞こえたまま」発音すること

です。

聞こえたまま、とはスクリプトにある英文から発音するのではなく、純粋に聞こえた音をモノマネしてくださいという意味です。

たとえば
When I ~
であれば、「フェン アイ」ではなく「ウェナィ」のように音の繋がりをそのままコピーしましょう。
このように聞こえたままを再現することで、正しい発音の習得に繋がります。
英文や発音記号などは忘れて、とにかく聞こえた音だけを真似する意識でやってみてください。

具体的なやり方を再度まとめると
「She was a very powerful woman who had lost a stroke that stole her ability of speak.」
という文章であれば、

①「She was a very powerful woman」で止めて発音を「そのまま」真似る

②「who had lost a stroke」で止めて発音を「そのまま」真似る
↓       
③「that stole her ability of speak」で止めて発音を「そのまま」真似る
という流れで進めていきます。

最初のうちは台本をちらちら見ながらでも良いですが、最終的な目標は何も見ずに完璧に発音できるようになることです。
毎日続けることで必ずできるようになるのであきらめないでくださいね。

スラスラ言えるまで何度も練習!

リプロダクションについてお伝えすると、必ずと言っていいほど質問されることがあります。
それは
「リプロダクションは何回やればいいですか?」

この質問に対する答えは、「すらすら言えるようになるまで」です。人によってレベルも異なるので必要な回数は変わりますが、目安としては300回~500回ほど繰り返しましょう。

  • 多いな…

と思ったかもしれないですが、たった数回で発音やリズムをマスターできる人はいません。
英語に限らずスポーツや仕事など、何度も繰り返すことで上達したり慣れていきますよね?語学も同じです。
リプロダクションを繰り返すことで英語の表現や正しい発音が体に染み込みますし、リスニング力やスピーキング力、英会話力も必ずアップします。
やれば必ず成果が出るのでだまされたと思ってまずは続けてみてください。

リプロダクションができたらシャドーイング!

リプロダクションを何百回も繰り返し、「体に染み込んだ!」と思ったら、いよいよシャドーイングに挑戦です!

シャドーイングでは、先ほどもお話ししたように、音声が流れたら止めることなく、1〜2語ほど遅れて追いかけるように発音していきます。
基礎を身につけリプロダクションを反復した後に行えば、シャドーイングの効果は絶大です。

続いてはシャドーイングの具体的なやり方について解説します。

シャドーイングのやり方

基本的な進め方はリプロダクションと似ていますが、シャドーイングではより音に集中する必要があります。リプロダクションとの違いは音声を止めないので、ネイティブスピードで瞬時に同じ発音ができるようにならなければなりません。
それではシャドーイングのやり方について伝授します。

①音声を聴く

シャドーイングでは途中で音声を止めることができないので、あらかじめ集中できる環境を準備しましょう。

②英文は見ずに音声を聴きながら少し遅れて発音

集中して発音を聞きながら、英文は見ないで少し遅れて発音していきましょう!
最初から完璧な発音で全文を読める人はいないので、発音が違ったり、うまくついていけなくても気にしなくてOKです。
中断せずに最後まで続けましょう。

大事なのは、同じスピードでついていけるまで反復を重ねることです。
できるようになるためには、リプロダクションと同じで300〜500回反復しましょう。
そうすることで徐々にスピードについていけるようになり、自信にもつながります。

ちなみに1日でスラスラいえるレベルに持っていく必要はありません。毎日10分だけでも同じ音声を使って練習してみましょう。1週間もすれば自分の成長を必ず実感します。

シャドーイング教材の選び方

正しいやり方でシャドーイングをしているはずなのに
「いまいち効果が実感できない」
「いつまで経ってもできるようにならない」
「成長を実感できない」
このように感じたら、間違った教材を使っている可能性があります。

貴重な時間を無駄にしないためにも、シャドーイング教材の正しい選び方をお伝えします。

①自分が7割以上理解できる教材を使う

頑張りやさんのみなさんはおそらく
「ちょっと難易度が高めの教材で頑張ってみよう!」
このように思っていませんか?

もちろんそのチャレンジ精神は素晴らしいですが、残念ながら挫折リスクは高まります。
自分のレベル同等かそれ以上の教材を使用すると、わからない単語や表現が多く登場し、準備や復習に時間がかかってしまいます。

リプロダクションやシャドーイングではアウトプットに重点を置いているため、インプットの量が多くなりすぎる教材はおすすめしません。
逆にあまりにも簡単な内容で全て理解できるレベルだったら、得るものが少なくなってしまうので注意です。

そこで私がおすすめするのは「現状の自分のレベルよりも少し下の教材」を使用することです。
「少し下のレベル」とは、7割以上理解できるレベルを指します。

具体的には、英検2級レベルの実力を持っている人なら英検準2級の教材、TOEIC700点レベルの実力を持っている人ならTOEIC600点レベルの教材を使ってシャドーイングするのがおすすめです。
「そんなこと言われても自分の現状のレベルがわからない」という方は本屋さんなどでパラパラ教材をめくってみて、「まあまあ理解できるけど所々わからない箇所があるな」と感じる教材を選びましょう!

②目的にあった教材を使う

自分の目的に合った教材を使用するのも非常に大事です。

たとえば英検を取得したいのにTOEICの教材で勉強していたり、ビジネス英会話がしたいのに日常会話用の教材を使用していたら、あまりにも非効率だと思いませんか?
確かに英語力は伸びますが、目的達成までは遠回りです。

特に資格取得やスコアアップを狙っているなら、資格に特化した教材を使用しましょう。なぜなら、資格の種類によって頻出単語や表現などがあるからです。
英検合格を目指しているなら英検用の教材、TOEICのスコアアップを目指しているならTOEICのリスニング教材を使いましょう。ビジネス英会話の取得を目指している人は、ビジネス単語が多く登場する参考書などもおすすめです。

資格取得以外の目的であれば、「自分の興味が湧くもの」を選びましょう。
「聞き取れるようになりたい好きな映画やドラマがある」という方は、映画やドラマ、Youtubeなどを教材にトレーニングするのもお勧めです。自分の興味がある内容であれば勉強していて楽しいですし、モチベーションアップにもつながります。

独学だと継続できない人にはコーチングがおすすめ

「シャドーイングのやり方や教材の選び方はわかったけど継続できるか不安」
「結局めんどくさくて始められない」
このような方に必要なのは勉強法の知識ではなく、継続力です。
自分1人で継続できるか不安な人や短期間で必ず成果を出したい人はコーチングも検討してみましょう。
「コーチングって聞いたことあるけど実際何がいいの?」という方のために、コーチングのメリットを3つ紹介します。

語学のプロの指導のもとで効率的な学習法が身に付く

英語学習でとても重要なのが「正しい勉強法」で勉強することです。
初心者がやみくもにリプロダクションだけおこなっていても、思ったような成果は得られません。その人のレベルにあった学習法を正しい順序で実践する必要があります。
コーチングでは、英語をすでに習得したことがある語学のプロが自分に合った再現性のある勉強法を教えてくれるので無駄がありません。

精神面もサポートしてもらえる

独学の場合、自分を律する強い気持ちが必要ですが
「気が乗らないし明日やろう」
「もう1週間やってないや…」
気づいたら英語学習を辞めていたという経験を一度はしたことがあるのではないでしょうか?

特に英語学習は基礎のインプットや反復練習など、とにかく挫折ポイントがたくさんあります。
せっかく教材を揃えて時間も投資したのに、最終的に目標達成できずに挫折してしまうなんてもったいないですよね。

コーチングでは正しい勉強法を指導してくれるだけでなく、精神面のサポートもしてくれます。
モチベーションが落ちた時や、成長を実感できずに不安になった時に頼れる人がいると心強いですよね。
1人では管理できないし甘えてしまうという人は外部のサポートも活用してみましょう。

期限を決めた集中学習で上達を実感しやすい

コーチングでは3か月~6か月など期限を決めて集中的に学習に取り組みます。
期限を決めずにダラダラと続けているとモチベーション維持が難しい上に成長スピードは遅く、目標達成の前に辞めてしまう可能性が高いです。

「独学でも期限を決めてやればいい」と思うかもしれませんが、そもそも無茶な計画を立てたり、進捗具合で計画に変更が生じる際にうまく対応できないケースが多いです。
コーチングでは自分に合った勉強計画も作成してくれるので、言われた通りに学習を進めていけば短期で成果が出ます。

英語のシャドーイングでよくある疑問

最後はシャドーイングについてよくある質問について答えていきます。

プロソディ・シャドーイングとは?

プロソディ・シャドーイングとは英文の意味を意識することなく、聞こえてきた音をそのまま発音するトレーニングのことを指します。
音声の強弱やイントネーション、リズムなどのリスニングに重点を置くトレーニングです。

コンテンツ・シャドーイングとは?

コンテンツ・シャドーイングとは聞こえてくる英文の音声だけでなく、英文の意味を理解するところまでおこなうトレーニングです。
リプロダクションでしっかり意味理解をおこなった教材を使って挑戦してみましょう。英語を英語のまま理解するトレーニングにもなります。

1日何分やるのが効果的?

シャドーイングは1日30分程度、長くても1時間程度がおすすめです。
1時間以上やると口が疲れて回らなくなり、間違った発音を覚えてしまう可能性があるので無理はしないでください。
1日2時間を1週間やるより、1日30分を1ヶ月やる方が英語力は格段にアップします。

オーバーラッピングとシャドーイングの違いは?

オーバーラッピングとはスクリプトを読みながら音声と同時に発音するトレーニングです。
シャドーイングとの違いは

  • スクリプトを読みながら発音する
  • 音声と同時に発音する

こちらの2点です。

音声と同時に発音することで、

  • 自分の発音とお手本の発音の違いを発見しやすい
  • 英語を話す際の正しいリズムも身につけやすい

というメリットがあります。
ただし、英文を見ることで視覚情報に引っ張られて音への意識が薄れてしまう可能性も高いので注意しましょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は

  • ・初心者にシャドーイングが適さない理由
  • ・リプロダクションのやり方
  • ・シャドーイングの正しいやり方

について解説しました。

自分の現状のレベルを把握して、正しい順序で英語学習を進めていけば必ず英語力はUPします。
リプロダクション→シャドーイングの順序で段階を踏んでレベルアップしていきましょう!

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