【目的別】おすすめの英語資格!資格のメリットと注意点もご紹介
就職や転職、進学などで必要な英語資格。
資格取得の必要がない場合も、レベルチェックや英語学習のモチベーション維持として活用するのはおすすめです。
とはいっても
- そもそも英語資格って何があるのかわからない
- 自分に合った資格試験ってなに?
このように思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、
- 目的別のおすすめ英語資格
こちらについて紹介します。
また、資格内容だけでなく
- 英語資格を取得するメリット
- 試験の勉強をする際の注意点
これらについても詳しく解説していきます。
英語の資格試験を受けたい!というやる気がある方はもちろん、
英語は頑張りたいけど明確な目標がない…
という方こそぜひ参考にしてください。
転職や就職などに有利な資格
最初に、転職や就職のようなビジネスシーンで有利に働く英語の資格についてご紹介していきます。社会人の方はこれらの資格を所持することで昇給・昇進に繋がったり、社会的地位が上がったりするチャンスに繋がります。
英検(実用英語技能検定)
英語資格といえばこれ、というほど日本で知名度の高い英検(正式名称・実用英語技能検定)は、文部科学省が後援している国内最大級の英語検定試験です。社会的評価も高く、小学生から社会人まで世代を問わず年間250万人もの方たちが受験しています。
【英検の特徴】
①「読む・聞く・書く・話す」という英語の4技能をバランスよく測ることができる
(※4級と5級はリスニングとリーディングのみ)
② 7段階のレベルに分かれており、中学初級から大学上級までの幅広い英語レベルに対応した試験を受けることができる
③ ユニバーサルなスコア尺度である英検CSEスコア(Common Scale for English)を導入しており、受験者の英語力を客観的に分析することができる
これによって、「目標の英語力に達するためにはどの分野を伸ばせばいいか」が明確になるため学習の指標にもなる
④ 試験の実施回数は年間3回のみ(1次試験:6月/10月/1月)
※オンライン型のS-CBTは毎月実施
【試験のテーマ・内容】
日常にまつわる会話から教養が求められるもの、ビジネスを想定した社会的なトピックまで多岐にわたります。そのどれもが英語を話す実践的な場を想定したものになっています。
【問題形式】
- ペーパー式/オンライン式(どちらも会場受験)
1次試験(筆記)
- マークシート式(リーディング・ライティング・リスニング)
- 記述式(ライティング)
2次試験(面接)
- スピーキングテスト
【受験料(本会場受験)】
- 1級:11,800円/準1級:9,700円/2級:8,300円/準2級:7,900円/3級:6,400円/4級:4,500円/5級:3,900円
【試験時間】
- 一次試験 1級:2時間20分/準1級:2時間5分/2級:2時間10分/準2級:1時間45分/3級:1時間20分/4級:1時間5分/5級:50分
- 二次試験 1級:約10分/準1級:約8分/2級:約7分/準2級:約6分/3級:約5分
【目標にするスコアの目安】
英検のスコアを外部検定試験として大学入試に利用したり、就職や転職などに活かしたりする場合には、目安として英検2級(高校卒業レベル)以上を取得する必要があります。
また、その上の英検準1級を取得することができれば、高い英語力を持っている証明になります。
【こんな方におすすめ】
- 社会人
- 実践的な英語力を身につけたい方
- 受験を有利に進めたい小学生から大学生
- 英語初心者(4,5級)
TOEIC
TOEIC Testとは、英語のコミュニケーション能力を公平・公正に評価することができる世界基準の英語テストです。TOEICのスコアは就職や転職・昇給に有利に働くことが多いため、社会人の中で一番支持率が高い英語の資格だと言えるでしょう。
また、TOEICには
- TOEIC Listening & Reading Test
- TOEIC Speaking & Writing Test
- TOEIC Speaking Test
これら3つの種類のテストが存在します。
ただ、特に言及がない限りは、TOEICとは一般的に「TOEIC Listening & Reading Test」を指します。
そのため、今回はこちらのテストに絞って内容をご紹介していきます。
【TOEIC Speaking & Reading Testの特徴】
①英検同様、日本での知名度が高いことから周りに評価されやすい
③合否判定はなく、受講者の英語力を点数で測る
④英語力に応じてレベル分けされている訳ではないので、全員が同じ問題を解く形式
⑤試験の実施回数は年間11回で毎月開催
【試験のテーマ・内容】
日常生活や、よくあるビジネスシーンを想定したもの
【テスト形式】
- 2技能(リーディング・リスニング)
- マークシート式(会場受験)
【試験時間】
- リスニング100問(45分) / リーディング100問(75分)
【受験料】
7,810円
【目標にするスコアの目安】
一般的に、就職や転職活動などのビジネスシーンで有利になるスコアは「TOEIC600点以上」と言われています。
また、外資系企業や海外勤務などを視野に入れている方は、TOEIC700点以上を目指す必要があるでしょう。
【こんな方におすすめ】
- 社会人の方
- 就職を控えている学生
CASEC
CASEC(正式名称・英語コミュニケーション能力判定テスト)は、TOEICスコア・英検の級の目安を知ることができる英語のオンラインテストです。
【CASECの特徴】
①オンラインで24時間いつでも申し込み、受験が可能
②試験終了後、すぐに結果を知ることができるので現在の自分の英語レベルを知るのに役立つ
③問題の難易度が低く試験時間も短いため、英語初心者の方にも最適
⓸TOEICや英検の級と高い相関性があるため、それぞれのテストの目安を知ることができる
【試験のテーマ・内容】
- 学校やビジネス・日常生活などで使われる語彙・表現
【テスト形式】
- 3技能(リーディング、ライティング、リスニング)
- オンライン形式(4択問題/ディクテーション)
【試験時間】
- 40~50分
【受験料】
3,667円
【目標にするスコアの目安】
CASECスコア600点が英語初中級レベル(英検準2級程度)、700点が中級レベル(英検2級程度)と言われています。CASECの平均点は約610点なので、
まずは700点を目指して学習を行いましょう。
【こんな方におすすめ】
- 他の英語の検定試験の前に実力を試してみたい方
- 英語初心者の方
VERSANT
VERSANTは、世界的に有名な教育企業のピアソン社が開発した英語の能力測定テストです。「英語を聞いてから英語で話す」という実践的な英語のコミュニケーション能力を測るテストで、日本では2015年に提供が開始されました。そのため、まだ他のテストより認知度は低いですが、オンラインで簡単にスピーキング力を数値化することができることから海外留学や就職など様々なシーンで活用されています。
【VERSANT Speaking Testの特徴】
①英語の試験の中でも珍しいスピーキングに特化した試験
②24時間どこにいても受験可能で、試験結果も数分で届く
③ 最先端のAIを使ったスピーキングテストなので、受験者の英語力を「客観的で公平に測定し、発音の細かい弱点まで数値化」してくれる
【試験のテーマ・内容】
- ビジネスシーンを想定した内容で、比較的難易度が高い
- 文章構文・語彙・流暢さ・発音を基準に2技能(リスニング・スピーキング)を測る
【テスト形式】
- 2技能(リスニング・スピーキング)
- オンライン式
【試験時間】
約20分
【受験料】
5,500円
【目標にするスコアの目安】
VERSANTは、海外赴任に必要なVERSANTスコアを47点と定めています。日本人の平均スコアは38点と言われているので、ビジネスで活用したいのであればまずは47点を達成することを目標に受験しましょう。
- 【こんな方におすすめ】
- ビジネスで英語を使う社会人の方
- 英語をアウトプットする機会を作ってスピーキング力をアップさせたい方
留学や海外大学進学のための資格
次に、英語圏への留学や大学進学で必要となる英語の資格についてご紹介します。
出願する大学によって必要となる資格は異なるので、下記を参考にしながら大学の募集要項も併せてチェックしてみてくださいね。
TOFLE iBT
“TOEFLは、アカデミックな英語力を測る指標となるテストとして160か国以上の国で採用されている国際基準の英語資格です。その中で、英語の4技能を総合的に測定するため「どれだけ実践的な英語を身に付けているか」が問われます。
【TOEFLの特徴】
①非英語圏の出身者のみを対象とした試験
②海外での認知度がとても高く、世界中で3500万人が受験してきたという実績がある
③コンピュータ採点なので、世界中の受験者に対して公平で信頼性の高いテストを提供できる
④出題テーマの専門性が高く、テストの難易度が高い
その分、TOEFLの対策を行うことでネイティブとの会話だけでなく海外の大学での講義やエッセイの作成で役立つ英語スキルが身に付く
⑤テスト日程は年間50回程度で土日に限られる
【テスト形式】
- 4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)
- オンライン式(4択問題/複数選択問題/空所補充問題/記述問題など)
試験会場のパソコンを使っての受験が一般的だが、厳格な条件を満たせば自宅でも受験可能
【試験時間】
約120分 (リーディング35分 / リスニング 36分 / ライティング 29分/ スピーキング 16分)
【試験のテーマ・内容】
大学生活に関連した日常会話や、英語圏の大学生が学ぶ一般教養科目をベースとした学術的な内容
【受験料】
US$245(1$=140円の場合、日本円で約3万円弱)
【目標にするスコアの目安】
海外の大学への進学・留学を考えている方は、出願の際にTOEFLスコア60点以上が必要です。
ただし、実際に大学の授業に付いていくためには70点以上を超えることが望ましいでしょう。
【こんな方におすすめ】
海外の大学・大学院への入学や留学、編入を考えている方
IELTS
IELTS(アイエルツ)は、世界140か国で受験されているイギリス発祥の英語の能力測定テストです。TOEFL同様に海外での認知度が非常に高く、
とくにイギリスを始めとしたヨーロッパの国々への海外留学・進学、就職や移住をする際は必ずと言っていいほどよく使われる試験です。
また試験は
- 海外大学への入学希望者向けのアカデミック・モジュール
- 英語圏への海外移住希望者向けのジェネラル・トレーニング・モジュール
この2種類に分かれています。
【IELTSの特徴】
①試験問題はすべてイギリス英語で出題される
②グローバル基準の英語力を英語の4技能で測定する
③試験はほぼ毎週実施されているが、開催地が16か所と限られている
④試験の内容はTOEFLと同様アカデミックで難易度が高い
⑤筆記試験は記述形式、面接試験は対面形式で直接会話を行うため、TOEFLより機械的な採点ができにくいと言われている
【試験のテーマ・内容】
- ビジネスシーンを想定した内容や、アカデミックな内容
ただし、ジェネラル・トレーニング・モジュールではより日常的なトピックが出題される
【テスト形式】
4技能(ライティング、リーディング、リスニング、スピーキング)
記述式(筆記)/ 対面形式(面接)
【試験時間】
約2時間45分 (リーディング 60分/ ライティング 60分 / リスニング30分 / スピーキング 11~14分)
【受験料】
27,500円
【目標にするスコアの目安】
IELTSのスコアは9点満点です。その中で6.5点を取得できれば、海外の大学院進学に必要最低限の英語力だと判断されることが多いでしょう。
【こんな方におすすめ】
- 海外留学を希望する人、大学院へ編入する方
- 英語圏(特にイギリス、オーストラリア、カナダなど)の国々に留学・就労・移住を考えている方
ビジネスに特化した英語資格
続いては、ビジネスに特化した英語の資格について見ていきましょう。これらの資格は、それぞれ社会で通用する場が異なるので、ご自身にあったものを探してみてくださいね。
①日商ビジネス英語検定
日商ビジネス英語検定は、日本商工会議所が主催する
「即答力が求められる日常のビジネスシーンでの英語力」
これを測ることに特化した試験です。
試験内容がビジネス分野に絞られているため、仕事で英語を使う商社や貿易会社などで評価されやすいことが特徴として挙げられます。
また、この資格では英語での企画書やメールの作成など、ビジネスシーンで日常的に使われる英語の知識が問われます。
そのため、試験勉強を通してビジネスシーンに役立つ英語力を養うことができることも大きなメリットと言えるでしょう。
【試験のテーマ・内容】
・企画書や契約書の作成、プレゼンの方法、海外との取引を想定した場面などといった日常的なビジネスシーン
【テスト形式】
- IBT式(オンライン上で受験)
- 択一式
- 3技能(ライティング・スピーキング・リスニング)
【試験時間】
30分
【受験料】
6,600円
【こんな方におすすめ】
貿易事務や商社など、英語を日常的に使う仕事に就きたい方
②国連公用語・英語検定 (国連英検)
国連英検(国連公用語・英語検定)とは、真に役立つグローバル・コミュニケーション能力の育成を目標として日本国際連合協会が立ち上げた英語の資格です。
単なる語学力を判定するだけではなく、英語を使って国際的に活躍するためのコミュニケーションスキルを総合的に判断します。
【試験のテーマ・内容】
- 世界情勢・時事問題や、国連に関する問題
【テスト形式】
- 4技能(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)※ただし、受験する級によって異なる
- 筆記式/対面式
【試験時間】
一次試験(筆記):特A級・A級・B級 120分/C級 100分
二次試験(面接):特A級 15分/A級 10分
【受験料】
特A級13,200円/A級11,000円/B級8,800円/C級5,500円
【目標にするスコアの目安】
外交官のような、国家公務員を目指す方はA級の所持が就職に有利に働きます。
ただ、試験の難易度が高いため、まずはB級を目指すことが望ましいでしょう。
【こんな方におすすめ】
- 国家公務員や国連職員を目指している方
- 海外で働きたいと考えている方
③Linguaskill Business
Linguaskill Business(リンガスキルビジネス)は、世界50か国以上の企業や団体で活用されているオンラインでの英語資格試験です。
ビジネスで求められるコミュニケーションスキルを測定することを目的としており、受験方法は社内受験・公開会場受験のほかに、リモート受験も選択することができます。そのため、24時間いつでも受験が可能です。また、AIによる不正防止チェックを導入しているので、自宅受験であっても公式スコアとして認定されることも特徴して挙げられます。
【試験のテーマ・内容】
幅広い職種に対応できるビジネスに特化した内容(人材・組織、販売・仕入れ・サービス、ビジネスにおける場面など)
【テスト形式】
- 4技能(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)
- 選択式/ 記述式
【試験時間】
120~135分(リーディング・リスニング 約60~85分間 / スピーキング 15分間 / ライティング / 45分間)
【受験料(個人受験の場合)】
- 4技能全て受講する場合 11,900円
- 単体受講の場合はリーディング・リスニング 2,900円 / スピーキング 6,900円 / ライティング 3,900円
【目標にするスコアの目安】
就職などで活用するためには、最低でも160点の所持が必要です。できれば170点以上を目標にすることが望ましいでしょう。
【こんな方におすすめ】
大手企業や、海外企業・外資系企業への就職、転職を考えている方
④TEP TEST®
TEPテスト(テクニカルライティング英語検定試験)とは、日本人向けに英語での実務分野のコミュニケーション力を正しく測るために開発された検定試験です。
問題は〇×式ではなくすべて記述式であり、国際ビジネスに不可欠な実務英語のライティング力を正確に測定することができるのが特徴です。
- 【試験のテーマ・内容】
- 実務英語全般(論文、契約書、E-mail などの通信文など)
【テスト形式】
- 記述式
- 1技能(ライティングのみ)
【試験時間】
1級 120分/2級 100分/3級 90分/4級 50分
【受験料】
1級 17,700円 / 2級 7,800円 / 3級 4,500円 / 4級 2,800円
【目標にするスコアの目安】
3級は「社内で」使用する英文書の作成や英語の翻訳業務を担当できるレベルで、2級は「外部に」出す英文書の作成能力を有するレベルであるとみなされます。
【こんな方におすすめ】
- 海外企業・外資系企業への就職・転職を考えている方
- 英文書の作成や構成など、仕事で英文事務を扱う機会がある方
⑤GCAS
GCAS(ジーキャス)とは、グローバルに活躍するビジネスパーソンのために「ビジネスで求められる実践的な英語力を測る」対面型のスピーキングの資格試験です。
GCASは、試験の評価基準に単なる英語スピーキング力(ELS)だけではなくビジネスパフォーマンススキル(BPS)までもが問われます。BPSでは、プレゼンテーションやロールプレイなどを通のようなビジネスでよくあるシーンを課題に用いて英語での「発表力・分析力・交渉力」を測定します。また、スピーキングテストはより実際のビジネスの現場に近づけられるように面接官と一対一で対面する形を取っています。
【試験のテーマ・内容】
- よくあるビジネスシーンでのシチュエーションを想定した課題が中心
- 特定の分野に偏らないよう幅広い分野から出題されている
具体的なジャンルは「販売、経営企画、広報、マーケティング、IT、人事・総務、物流」など
【テスト形式】
- 1技能(スピーキングのみ)
- 対面式(一対一)
【試験時間】
15分
【受験料】
6,900円
【目標にするスコアの目安】
GCASのスコア210点が、英検準1級のスコアの合格ラインと同程度だと言われています。そのため、まずは210点以上を目標にするのがよいでしょう。
【こんな方におすすめ】
- 自分の英語力がビジネスでどれだけ通用するのかを測りたい方
- 実践的な英語力を養うためのアウトプットの機会として活用したい方
通訳・翻訳者に必要な資格
次に、英語での通訳・翻訳の仕事をするのに役立つ資格についてご紹介します。通訳や翻訳の仕事は、とても高度で専門的な知識の知識が必要です。
そのため、下記の資格は難易度が高いものが多いですが、その分取得していることで高い英語力の証明となります。
また、資格勉強を通じて英語力を上げることもできるのでぜひ参考にしてみてくださいね。
①ビジネス通訳検定(TOBIS)
ビジネス通訳検定(TOBIS)とは、ビジネスの場で活躍する通訳者のための実践的な英語資格試験です。
試験は
①4級~2級を判定する「逐次通訳試験」
②1級を判定する「同時通訳試験」
この2種類に分かれています。
試験に合格した際には認定証明として世界的な技術標準企画に基づくデジタル証明書が発行されます。こちらを電子絵履歴書などに添付することで、英語力を証明することができます。
また、プロの通訳者が客観的に受験者の英語力を評価してくれることも大きな魅力です。具体的な弱点や補強ポイントまで個別にフィードバックしてもらえるので、通訳の学習を進める上でも大いに役立つと言えるでしょう。
【試験のテーマ・内容】
通訳の技術やビジネスの基礎知識を問う問題
【テスト形式】
オンライン
【出題内容】
流れてくる音声を訳す。
逐次通訳試験(2級~4級) :対話・短文・スピーチ形式でのスピーキングテスト
同時通訳試験(1級) :スピーチ形式でのスピーキングテスト
【試験時間】
1級:約60分
2級~4級:約30分
【受験料】
1級:25,000円
2級~4級: 20,000円
【目標にするスコアの目安】
1級の同時通訳試験は、まず2級を合格しなければ受験資格がありません。また、2~4級までの逐次通訳試験は試験内容が同じなので、受験者は2級取得を目標に試験の対策を行いましょう。
ちなみに、ビジネス通訳検定2級を所持することで「ビジネス通訳に必要な知識・用語が身についており、日英の両言語で適切な逐次通訳ができるという証明になります。
【こんな方におすすめ】
企業内通訳者やフリーランス通訳者を目指している方
②JTA公認 翻訳専門職資格試験
JTA公認 翻訳専門職資格試験(通称:CPT試験)とは、翻訳の専門的な能力を総合的に審査し、認定する翻訳専門の資格試験です。
試験は、
- 翻訳文法技能試験
- 翻訳IT技能試験
- 翻訳マネジメント技能試験
この3つの科目に分かれています。
資格の認定を受けるためには、各教科全てにおいて合格点を上回り、4科目目として「出版翻訳能力検定試験」又は「ビジネス翻訳能力検定試験」のいずれかで2級以上を取得する必要があります。
それだけではなく、これらの試験に合格した上で2次審査である翻訳経験2年以上の実績審査にも合格する必要があります。
また、この資格は日本翻訳協会という翻訳業界団体が認定する公認試験です。そのため、資格の認定を受けた場合は公的な資格証明として履歴書などに記載することができます。
【試験のテーマ・内容】
日英翻訳業務においての言語運用能力と翻訳表現技術だけに限らず、異文化理解力や専門知識、実務能力、マネジメント能力に至るまで幅広いテーマの知識が問われます。
【テスト形式】
オンライン式(リモート)
日英、英日の翻訳
【試験時間】
本試験3科目:3時間(翻訳文法技能90分/翻訳IT技能60分/翻訳マネジメント技能30分)
選択式4科目:3時間(出版翻訳能力検定試験)/2時間(ビジネス翻訳能力検定試験)
【受験料(一般)】
本試験3科目: 16,500円
1科目の単受験: 5,500円
※4科目の出版翻訳能力検定試験、もしくは出版翻訳能力検定試験を受験する場合は別途:7,700円
【認定料(一般)】
31,000円
【目標にするスコアの目安】
試験は、科目ごとに合否判定、グレードが示されます。そのため、全科目を合格しなければ資格の認定は受けることができません。
しかし、こちらは難関試験のため1度の受験で全科目を合格する人はほとんどいません。一度の試験で全科目を受験するのではなく、科目を絞って地道に受験していくことも視野に入れながら試験対策を行いましょう。
【こんな方におすすめ】
- 2年以上の翻訳経験がある方
- 資格取得を通して翻訳スキルを向上させたい方
- ご自身の翻訳スキルの公的な証明が欲しい方
③JTFほんやく検定
JTFほんやく検定とは、日本翻訳連盟(JTF)が実施する翻訳に特化した英語の検定試験です。
ほんやく検定2級以上の合格で、一部の翻訳会社でのトライアルが免除されたり、JTFの公式Webサイトの合格者リスト・ジャーナルに名前と自己プロフィールを載せたりすることができます。
これにより、220社のJTF加盟翻訳会社から仕事を受ける機会が増えます。
また、4級と5級の試験は翻訳の基礎レベルを問われる問題なので、実務経験が少ない方でもチャレンジしやすい検定試験であるといえるしょう。
【試験のテーマ・内容】
基礎レベルである4,5級では一般社会問題や簡単な科学技術に関する問題が出題されます。
実用レベルである3級以上は、5つのテーマ(政経・社会、科学技術、金融・証券、医学・薬学、情報処理)から1つを選択して試験を行います。
【テスト形式】
オンライン式(リモート)
4級・5級:英日翻訳
3級以上:英日翻訳・日英翻訳
【試験時間】
1級~3級: 240分(英日翻訳 120分/日英翻訳 120分)
4級・5級: 各60分
【受験料(一般)】
1~3級併願:16,500円 /1科目のみ:11,000円
4級:6,600円
5級:5,500円
【目標にするスコアの目安】
翻訳の実務検定がない方は基礎レベルであるほんやく検定4級、現在翻訳者として働いている方は「翻訳士」の称号が授与されるほんやく検定3級以上を目指して試験対策を行いましょう。
【こんな方におすすめ】
- 翻訳家になりたい方、現在スクールで勉強中の方、翻訳の実務経験がまだ少ない方(4級・5級)
- 翻訳のプロとして、専門分野の腕をさらに磨きたい方(3級以上)
- 新たな仕事のチャンスを見つけたい方(2級以上)
④文芸翻訳検定
文芸翻訳検定とは、文芸翻訳(英日)に欠かせない「英語の読解力・日本語の表現能力・一般教養のレベル」の3つを測定する検定試験です。
プロの文芸翻訳家の登竜門とされる準1級・1級から、基礎的な英語読解力と日本語力を測ることができる4級・5級まで幅広いレベルの試験が用意されています。
また、試験合格者が翻訳家として活躍するためのサポート体制が手厚いことも特徴です。
具体的には、
- Webサイトでのプロフィール紹介(準1級以上)
- 出版社の柏艪舎が翻訳の仕事を依頼(1級A以上)
などが挙げられます。
【試験のテーマ・内】
基礎的な語学力、翻訳力をチェックするものから、実際に数日間かけて本の一部を翻訳するという実践的なものまでレベルに応じて出題内容は多岐にわたります。
長文翻訳においては、記述問題に加えて短編小説の翻訳も出題されます。
【テスト形式】
オンライン式(リモート)
1級・準1級:長文の翻訳
2級・3級:記述式
2級~5級:選択式
【試験時間】
1級:3日/準1級:1日/2級:120分/3級:90分/4級・5級:各60分
【受験料】
1級:15,750円
準1級:10,500円
2級:8,400円
3級:6,300円
4級・5級:4,200円
【目標にするスコアの目安】
プロの翻訳家としての高い技術を認められる文芸翻訳検定準1級以上を取得するためには、先に2級を取得しなければ受検資格がありません。そのため、まずは2級を
目指して翻訳の勉強を進めていきましょう。
【こんな方におすすめ】
- 文芸翻訳を勉強している方
- 自分の翻訳レベルを試してみたい方
- 翻訳家としてすでに活動している方
⑤翻訳実務検定(TQE)
翻訳実務検定(TQE)とは、産業翻訳分野のプロフェッショナルとして「限られた時間の中で」商品価値のある訳文を作り出す能力を測る実務検定です。
翻訳実務検定に合格すると、日本最大級の翻訳会社であるサン・フレアにプロの翻訳者として登録することが可能です。また、高い翻訳能力を有する証として「翻訳実務士」の認定を受けることができます。
【試験のテーマ・内容】
試験は、IT・医学・環境・特許・金融・マーケティング・時事・文芸などといった幅広いテーマの中から出題され、4つの審査基準(原文解釈力・訳文表現力・専門知識・スタイル)を元に採点・評価されます。
具体的には、特許明細書や金融商品、エッセイ、広告、契約書、ドキュメンタリーなどが出題されます。
【テスト形式】
オンライン式(リモート)
英日・日英の訳文作成
【試験期間】
5日間
【受験料】
9,900円(早期申込み料金:8,900円)
【目標にするスコアの目安】
70点以上のスコアを獲得することで、翻訳者登録と翻訳実務士としての認定を受けることができます。
ちなみに、70~80点レベルの英語力の目安は、「致命的な語訳がほとんどなく、多少の修正を行うことで商品になりうる産業翻訳ができる」といったレベルです。
【こんな方におすすめ】
- 翻訳実務士の資格を取得したい方
- 産業翻訳に携わっていて、自身の実力を試してみたい方
英語の資格を取得するメリット
英語の資格には興味ないという方も多いですが、資格を取得することで得られるメリットは思っているよりも多いです。
今回は、その中でも多くの英語学習者にとって有益である代表的な4つのメリットをご紹介します。
英語力の証明としてアピールできる
1つ目のメリットは、取得した資格やスコアを英語力の証明として学校や会社などにアピールすることができることです。
例えば、「自分は英語が得意である」とアピールしたい時に、その言葉だけでは説得力がありませんよね。
上記でご紹介した英語の資格は、このようなシチュエーションで事実を裏付ける証拠として大いに役立つのです。
とくに人生の大きな節目となる「大学入試」と「就職」においてこれらの資格が有利に働くことからも、世間での英語資格の重要性がまだまだ高いことは言うまでもありません。
課題が明確になる
2つ目のメリットは、試験結果のフィードバックを受けることで自分の課題が明確になるということです。
英語の資格試験では、それぞれが定める審査基準に応じて受験者の文法力やリスニング力・発音力、現在の英語レベルなどを分かりやすく数値化してくれます。
資格の種類によっては、受験者が伸ばすべき課題まで詳しく解説してくれるものもあるため、自分の弱みも知ることができます。
このように、現在の英語力を客観的に数値化・分析してもらうことで、この先の学習計画を根拠を持って組み立てられるのです。またその学習計画に沿って勉強を進めるだけでも、効率よく英語力を伸ばしていくことができます。
英語学習のモチベーション維持につながる
3つ目のメリットは、資格試験が英語学習のモチベーション維持につながるということです。実は、英語学習において一番難しいのは学習のモチベーションを保ち続けながら学習を継続すること。
なぜなら、英語学習を行っている多くの方は具体的な目標を持たずにやみくもに勉強をしているからです。
ただ、それではゴールの見えないマラソンを走り続けるようなものなので、最終的に道半ばで挫折してしまいます。
ですが英語の資格試験を受けることで
- 試験日という明確な期限
- 合格(もしくは目標のスコア)という明確な目標
がはっきりするので、モチベーションを保ちながら学習を継続できるようになります。
また、繰り返し試験を受けることで、自分の成長を目に見えて実感することができます。
こうして学習へのモチベーションを保ち続け、継続していくことでさらなるスコアアップ、英語力アップに繋がります。
昇給や転職などキャリアアップにつながる
4つ目のメリットは、昇任や昇給・転職などといったキャリアアップに繋がるということです。
実は、英語試験の資格・スコアが有利に働くのは外資系企業だけではありません。
現在は日本の社会全体で高い英語力を持つ人材が求められているため、英語の資格を所持することが昇給・昇任などに直結する企業も増えてきています。
転職に関しても、高い英語のスコア・資格を所持することがアピールポイントに繋がるでしょう。中には、一定のTOEICのスコアの所持を求人の応募条件として定めている企業も存在します。
英語の資格を受ける前に知っておくべきこと
最後に、実際に資格試験の勉強に取り掛かる前に知っておくべき3つのポイントについてご紹介します。
前述したとおり、英語の資格を取得することは様々なメリットがある上、やり方次第で効率的に英語力そのものをアップさせることができます。
しかし、下記でお伝えするポイントを踏まえて受験する資格を選び、学習していかなければ思うような結果は付いてきません。
資格勉強に費やす労力を無駄にしないためにも、まずはこれらのポイントをしっかり抑えておいてくださいね。
海外では認知されていない資格もある
まず覚えておいてほしいのが、英語資格の中には海外では認知されていないものもあるということです。
その代表的な例が、英検です。この2つは、日本では最も有名な英語資格として様々な場面で活用されていますよね。
しかし、英検は日本で作られた試験であり世界的な知名度は低いです。そのため、英検のスコアを海外の方に伝えてもいまいちレベルが理解できません。つまり、例え高いスコアを所持していたとしてもその英語力を評価してもらえるとは限らないのです。そのため、海外大学への進学や海外企業への就職を考えているのであればTOEFL、IELTS、Linguaskill Businessなどの海外での知名度が高い英語の資格を取得することが望ましいでしょう。
資格と使える英語力はイコールではない
次に注意してほしいのが、たとえ英語の資格で高いスコアを所持していたとしても、それと同等の「使える」英語力が身に付いているとは限らないということです。
例えば、一般的にTOEIC800点や英検準1級というスコアは高い英語力の証明として知られていますよね。しかし、これらのスコアを持っていても英語を話せない方はたくさんいます。
なぜなら、「資格試験に合格すること」だけを目標としたインプット中心の勉強法では本質的な英語力は伸ばすことができていないからです。もちろん、スコアアップや資格取得だけが目的であればそれでも構いません。
しかし、資格試験を通して本質的な英語力も身に着けたいのであれば、アウトプット中心の勉強法を実践することが必要不可欠です。
具体的には、
- リスニング音声を使ってリプロダクションする
- パラフレーズ
- 独り言英会話
などが挙げられます。
これらを活用しながらスピーキングのトレーニング量を圧倒的に増やすことで、実践的な英語力まで養うことができます。
資格を選ぶ際は目的を考える!
受験する資格試験を選ぶ際には、自分の目的に応じてどの資格試験を受験するべきかを見極めることが大事です。
例えば、ビジネスシーンが出題テーマになっているTOEICは社会人の中でもっとも人気の高い資格です。ただ、だからといって社会人の英語学習者全員がTOEICを受けるべきだとは言えません。試験を受ける目的が、「英語の日常会話や、スピーキング力を伸ばしたい」という理由などであればTOEICを受けてもあまり意味がないからです。このケースでは、英語の4技能をバランスよく問われる英検やスピーキング特化型の資格であるVERSANTなどの受験を検討すべきでしょう。
このように、英語の資格を取る目的を明確にすることで、おのずと受験すべき資格は絞られてきます。その上で、現状の英語レベルや伸ばしたい英語の技能を考慮しながら自分にあった英語試験を選びましょう。
まとめ
ここまで、様々なジャンルの英語の資格試験についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
皆さんにとって、興味のある資格がいくつか見つかったのではないでしょうか。
昨今では、会場に向かわずともオンラインでのリモート受験で信頼性の高い資格を取得することができます。このように、自分の環境に合わせて受験スタイルや選ぶ英語資格のジャンルを選ぶことができるなど、以前よりも試験は受けやすくなっています。
英語の資格試験は「単なる資格試験」としてではなく「実践的な英語を身に付けるためのアウトプットの機会」にもなります。
皆さんも、これらの資格を就職や転職の際の英語力の証明として役立てたり、英語学習のモチベーションアップの起爆剤にするなどぜひ有効活用してみてくださいね。
Dana式英語の体験レッスンを受講しませんか?
「英語を話せる人生が良かった」「海外旅行を今以上に楽しみたい」
こういったお悩みは誰しもが一度は抱えるかと思います。
そこで、一度「Dana式英語」の体験レッスン&個別コンサルティングを無料で受けてみませんか?
本ブログを運営しているDanaはYouTubeで18万人以上の登録者を誇り、70,000人以上の方に英語の特別な情報をお伝えしてきました。
下記の公式LINEにご登録いただくと、期間限定で
- 英語力が伸びない人の特徴
- ペラペラ英語のための発音法
- 英語力UPの最短勉強法とは?
- 最短でマスターするには〇〇!
など「超有料級の64分動画&電子書籍5冊」も無料特典としてお受け取りいただけます。
Danaだからこそお伝えできる英語の学習方法、今後の目標を無料かつ個別でお伝えしますので、ぜひこの機会に無料でご登録ください。
\ 期間限定の無料特典! /