【これで解決!】TOEICのスコアが伸びない理由とは?とるべき対策

TOEICのスコアUPを目指している人の中には、

  • 頑張っているのになかなかスコアが伸びない
  • スコアが停滞気味&対策方法がわからない

このように勉強をしているにもかかわらずスコアがUPせず、悩んでいるという人も多いのではないでしょうか。

実はこの現象、誰にでも起こります。

しかし、このまま闇雲に学習を続けていてもその悩みはいつまでも解消されません。

なぜならTOEICは目指すスコアが上がるほど難易度は上がり

  • 自分の課題の明確化
  • 正しい解決策

これらが求められるからです。

そこで今回は、

  • TOEICのスコアが伸びない理由
  • 具体的な対策

について紹介します。

この記事を読めば、自分に合った効果的な対策が見つかるはずです。

  • TOEICのスコアアップをあきらめたくない!
  • 自分にあった解決策を知りたい

このような人はぜひ最後まで読んでください。

TOEICスコアが伸びない基本的な理由

TOEICのスコアが伸びない人には、共通する理由があります。その基本的な理由として、以下の5つが挙げられます。

  • 基礎力が足りない
  • 学習時間が少なすぎる
  • 時間を測って過去問を解いていない
  • 受験スパンが短い
  • TOEICと関係ない教材で勉強している

これらの理由に心当たりがある人は要注意です。
TOEICのスコアアップには、正しい学習法と十分な努力が不可欠なのです。
以下では、それぞれの理由について詳しく解説していきます。当てはまる部分があれば、今すぐ改善しましょう。

基礎力が足りない

TOEICのスコアを伸ばすためには、英語の基礎力が不可欠です。
4択の選択肢がある問題でも、単語や文法力がしっかりしていないと正しい選択肢を選べません。

もし、TOEICのスコアが600点以下の場合、単語や文法の基礎が抑えられていない可能性があります。
その場合は、中学英語からおさらいしてみましょう。
大人のための中学英語振り返りの教材もあるので、活用してみてください。
基礎を身につけるだけでもかなりの得点力アップを望むことができます。

基礎力を身につける場合に限っては、TOEIC特化型の参考書でなくても問題ありません。
ただ、TOEICという大きな目標を見失わないために、基礎力は8割程度身についたと思った時点でTOEIC用の勉強に切り替えてください。

また、基礎力強化を行う場合、文字学習と音声学習の両方を取り入れることが大切です。
例えば、例文は必ずネイティブの音声を聞き、自分でも声に出して繰り返すことをしてください。
この学習を行うことで、TOEICのスコアを総合的に高められるだけでなく、実践的な英語力を身につけることもできます。

シンプルに学習時間が少なすぎる

TOEICに限らず、英語力向上にはある程度時間をかけることが必要となります。
自分が普段使っている言語と異なる言語を覚えるわけですから、1回参考書を流し読みしただけで定着できるものではありません。
記憶に定着させるまで反復学習を継続的に行うことが必要となります。

また、覚えた表現の確認、TOEICの問題演習、復習など、TOEICの点数を伸ばすためには行わなければならないことがたくさんあります。
そのため、1日10~30分程度の学習を続けていても、TOEICのスコアアップは期待できないです。

スコアを確実に伸ばしたいのであれば、最低でも1日2時間以上の学習時間を確保することが重要です。
とはいえ、みなさん日々の仕事や学生生活、家事や子育てなどで忙しく、まとまった時間を取れない人も多いかと思います。
そのような時は「スキマ時間を積み重ねる」ことを意識してみてください。

特にリスニング学習は、通勤や家事をしながらイヤホンをつけて行うことができます。
例えば10分の隙間時間を繰り返すと、30分〜1時間の学習時間を確保できるでしょう。
机に向かうことができる時間に、リスニングの復習やリーディングの勉強などを行えば、合計2時間の勉強を確保することも可能です。
スキマ時間を活用するには工夫が必要ですが、1日の中のどこで学習時間が取れそうか意識的に考えることができれば、必ず時間は作れるはずです。

「TOEICのスコアアップをする!」と決めたのであれば、TOEICスコアアップができるような過ごし方をすることが大切です。
その期間は多少苦しいかもしれませんが、結果的により短期間でスコアアップを望むことができるはずです。

時間を測って過去問を解いていない

TOEICは時間との勝負です。

TOEIC形式の問題を解く際は、必ず時間を測って解くようにしましょう。
リーディングは、長文を読む時間が特に足りないことに気づくかと思います。
リスニングでは、問題文の先読みをしている時間がないかもしれません。

このように、単に英語力があるだけでは高得点は望めません。
制限時間内に問題を素早く理解し、正確に解答する力が求められます。
そのためには、実際に時間を測りながら過去問を解く練習が欠かせません。
本番と同じ時間配分で問題を解き、解答のスピードとリズムを身につけていきましょう
また、過去問を解くことで、出題傾向や頻出問題を把握することもできます。
時間を意識した練習を積み重ねることが、TOEICの高得点につながるのです。

受験のスパンが短い

TOEICの試験自体は毎月開催されています。
ただ、TOEICのスコアアップを望むなら、毎月受験するなどあまり短いスパンでの受験はお勧めできません。
TOEICの仕組みとして、英語力がアップしないと点数が伸びない仕組みになっています。
そのため、すこし勉強したぐらいではあまり点数のアップは望めません。
また、学習の定着が不十分なまま次の試験に臨むことになってしまいます。

おすすめの受験スパンは「3ヶ月に1回」です。
受験間隔が長すぎると、学習のモチベーションが下がってしまう可能性があります。3か月に1回程度の間隔であれば、前回の試験の振り返りと対策を十分に行ったうえで、次の試験に臨むことができます。
毎月受験することも可能ですが、受験料の負担が大きくなるうえ、学習の質が低下してしまう恐れがあります。

計画的に受験スパンを設定し、効率的にスコアアップを目指しましょう。

TOEICと関係ない教材で勉強している

TOEICと関係ない教材で勉強しているのも、TOEICが伸び悩む原因の一つです。
よく「英字新聞を毎日読んでいたらスコアアップした!」「洋楽を聞いていたらスコアアップした!」という話を聞きます。英語の基礎力や総合力を身につけるためには、TOEICに直接関係ない教材でも有効ですが、スコアアップを目指すなら効率の良い勉強法とは言えません。

TOEICには独自の出題傾向があり、TOEIC対策本にはその傾向を研究し尽くしたエッセンスが詰まっています。
一般的な英語学習教材では、TOEICの出題傾向や頻出単語などを十分に網羅できていない可能性があります。

確かにTOEIC対策は味気ないと感じる人もいるかもしれません。
しかし、そういう方こそ一度TOEIC対策本でTOEICの学習を始めてみてください。対策を進めるほどTOEICの点数に直結し、点数が伸びることを面白く思えるはずです。
TOEICでは、ビジネスシーンで使われる英語表現や語彙が頻出します。
リーディングやリスニング対策をすることで、どんな英語も読みやすく、聞きやすくなることに気づくでしょう。

TOEICの受験や試験対策は、英語の総合力アップにとって決して無駄ではありません。
スコアアップを目指すなら、受験日が近づいたらTOEICに特化した教材を使う割合を増やしていくことが重要です。
遅くとも受験の1ヶ月前からは、TOEIC専用の教材を中心に学習するようにしましょう

そうすることで、出題傾向により適した準備ができ、効率的にスコアアップを目指せます。

TOEIC600点から伸び悩む原因

次に、600点台から伸び悩む原因を考えてみましょう。
TOEICで600点を取得するのは、それほど難しいことではありません。
基礎的な英語力があれば、十分に達成可能な目標だといえるでしょう。
しかし、600点から先のスコアアップには、多くの人が苦戦しています。
なかには、何年も600点台で足踏みしている人もいるのではないでしょうか。

なぜTOEIC600点から伸び悩んでしまうのでしょうか。その主な原因として、以下の3つが考えられます。

  • アウトプットトレーニングが足りない
  • 1つの問題に固執している
  • 復習が中途半端

600点台は、英語の基礎力がある程度身についている状態です。
しかし、その知識を実践で活用する力が不足しているため、なかなかスコアが伸びないのです。また、問題に取り組む姿勢にも改善の余地があります。

これらの原因を一つ一つ解決していくことが、600点からのスコアアップに繋がります。
以下、1つずつ詳しく述べていくので、ご自身の「のびしろ」を探してみてくださいね。

アウトプットトレーニングが足りない

TOEIC600点から伸び悩む大きな原因の一つに、アウトプットトレーニング不足が挙げられます。

アウトプットトレーニングとは具体的に

  • リスニング問題の音源を使った発音練習

のことです。

TOEIC対策となるとリスニング&リーディングで英語を話す練習は必要ないと思うかもしれないですが、声に出すトレーニングはマストです。

とくにリスニング力を上げたいなら、自分も音源をきいて発音しましょう。なぜなら自分が発音できない音は聞こえないからです。

リーディングにしても、自分がスムーズに発音できるようになれば英文を読むスピードも確実に早くなります。

実践の場でも使える英語力を身に着けるためにも、アウトプットトレーニングは積極的におこなっていきましょう。

1つの問題に固執している

また、問題演習の段階で時間配分を間違えていることもTOEICが伸び悩む原因の一つです。
真面目な人ほど、わからない問題に固執して、引きずってしまいがちです。

リーディングでは、1問に長く時間をかけすぎると、他の問題を解く時間が足りなくなってしまいます。
リスニングでも、聞き取れなかった問題を引きずっていることで、次の英文まで聞こえなくなって焦ってしまうこともあります。

そうなると総崩れになってしまうので、特に難しい問題に出くわした場合、3秒程度考えてわからないようであれば、迷わず次の問題に移るべきです
そのためには、ある程度の””あきらめ””も必要になります。

TOEICは、全ての問題に正解することを目指すのではなく、できるだけ多くの問題に正解することを目指すテストです。
すべての問題を完璧に解こうとするのではなく、解けそうな問題を確実に解いていきましょう。

復習が中途半端

TOEICのスコアアップには、復習にこそ力をいれるべきです。
しかし、多くの人が復習を中途半端に終わらせてしまっています

間違えた問題の解答を確認するだけでは不十分です。
重要なのは、なぜその問題を間違えたのかを明らかにすることです。

単語の意味を取り違えていたのか、文法の理解が不十分だったのか、設問の意図を読み取れていなかったのか。
問題を解く時にどんなつもりでこの選択肢を選んだのかをよく思い出してください。
どの思考が間違いだったのかを突き止めて、修正することが大切です。

間違いの原因を突き止められてこそ、真の意味での復習といえます。

また、リーディングでは、単語や表現は問題文から設問にいたるまで全て調べてください。
TOEICで出てくる表現は、おおよそ決まっているため、次に同じ単語や表現が出てくる可能性は高いです。

また、リスニングでは全てが聞き取れるまで音声を何度も聞いてください。
音のつながりがクリアになるまで、そして自分で発音できるようにもしておきましょう。

TOEICスコアUPのためにすべき対策

TOEICで高得点を取るためには、ただ漠然と勉強するだけでは不十分です。自分の弱点を把握し、それに合わせた対策を立てることが重要なのです。

そこで、ここではTOEICのスコアアップに効果的な対策を5つ紹介します。

  • 基礎力をつけるために、単語と文法を徹底的に学ぶ
  • 教材は厳選し、TOEICに特化したものを使う
  • 基礎学習と並行して、アウトプット練習も行う
  • 復習では、間違えた理由を明らかにする
  • 長文問題は、時間を測りながら解答のリズムをつかむ
  • 回答のマイルールを作る

これらの対策を着実に実行し、TOEICのスコアアップを目指しましょう。

初心者は単語&文法から

TOEICのスコアアップを目指す初心者は、まず単語と文法の学習から始めましょう

文法に関しては、特に品詞の使い方や関係代名詞、時制について押さえておきましょう。
TOEICでは中学レベルの文法も出題されるため、まずはその基礎力を確認しておくことが大切です。

単語は、TOEICで繰り返し出される頻出語彙や表現を覚えておきましょう。
初心者の場合は、TOEIC用の単語集を活用してください。
単語を音声とともに覚えておくことで、リーディング・リスニング含む英語の総合力のアップが期待できます。

また、見落としがちなのが「put it on(意味:それを着る、大げさに話すなど)」などの熟語です。
簡単な言葉の組み合わせなので「分かりそうで分からない」という状態になりがちです。
リスニングでも、こういった熟語はつなげて発音されることが多く、聞き取りにくい原因の一つとなっています。
熟語は、その組み合わせで新たな意味が発生する場合があるので、意識的に覚えていくことが大事です。

とはいえいきなり単語も熟語も全部完璧に覚えよう!とするのはNGです。
まずは単語に注力し、過去問で登場した熟語をその都度覚える。それらが覚えられて余裕があれば熟語だけが載った単語帳で知識を足してみるといったように段階を踏んで進めていきましょう。

なかなか覚えられない表現や熟語は声に出しながら例文ごと覚えて、体に覚えさせてくださいね。

使う教材を絞る

TOEICの学習では、使う教材を絞り込むことが重要です。
教材が多すぎると、かえって学習の効率が下がってしまう可能性があります。
初心者であれば、単語帳と文法問題集を1冊ずつ、そして過去問で十分でしょう。

初心者が使う単語帳としておすすめなのは、「英単語ターゲット1900」です。
本書は、TOEICに特化しているわけではなくどちらかというと大学受験用です。
ですが、最低限覚えておくべき語彙が豊富に詰まっているため、活用して損はありません。

文法のおさらいには、「大岩のいちばんはじめの英文法(超基礎編) 」「キク英文法」がおすすめです。
「大岩」は、英語学習で最低限押さえるべき文法事項がわかりやすく書かれています。文法そのものに苦手意識がある方には良い参考書です。
「キク英文法」は大学受験用で多少難しい文法用語も出てきます。特徴としては文法事項をCDや音声ダウンロードにより「耳から学習」ができることです。

音声を使うと時間がかかるのであまりおすすめはしていませんが、机に向かう時間がない方や、リスニング対策のために音声学習を取り入れたい方にはおすすめです。


土台づくりと並行してアウトプット

TOEICのスコアアップには、単語や文法などの基礎学習と並行してアウトプットも必ずおこないましょう。

わたしがおすすめしているアウトプット法は

  • リプロダクション

です。

リプロダクションとは
①音声をきく
②音声を止める
③発音する
という3ステップのアウトプットトレーニング法です。私が運営するDana’s English Schoolではこのトレーニング法で多くの生徒さんがリスニング力UPを実感し、実際に

  • たった1か月でTOEICリスニングスコアが伸びた

という声もあります。

まず最初にTOEICのリスニング音声3~5回きいて、大体の内容を掴んだらスクリプトを確認して単語・文法構造などを確認しましょう。
そのあとに文字は見ずに音声をリピートします。
音声は自分がリピートできる長さでOKです。最初は口が回らず難しく感じるかもしれませんが、練習を重ねるたびに慣れていきます。あきらめずに地道にトレーニングしていきましょう。

復習では「間違えた理由」を明らかにする

TOEICの復習では、間違えた問題の「理由」を明らかにすることが大切です。
単に答え合わせをするだけでは、真の意味での復習とはいえません。
なぜその問題を間違えたのかを突き止められてこそ、次に同じミスを繰り返さないようにできるのです。

得点アップにつながる復習方法は、以下のステップがお勧めです。

1.問題を解き終わったら、すぐに回答を見ずに問題を見直す
時間がなくて適当に選んでしまった問題は、回答を再考してみましょう。リスニングの場合は、再度音声を再生します。
答えを変える場合、違う色でマークシートに印を入れるなど、わかりやすいようにしてください。

2.答えだけを照合して答え合わせ。(この時解答は見ない)
答えが異なっていた場合、自分で理由を考えてみましょう。
また、問題を解いた時の思考と何が異なるのかを分析してください。

3.「2」で分からなかった問題の、単語や表現を辞書で調べる
解説についている和訳は見ずに、辞書で調べた方が記憶に定着します。

4.解説や和訳を見る
どうしても分からなかった問題の解説や和訳を確認しておきましょう。
可能であればリーディングであっても音声を確認してください。

「1」の段階で間違いに気づき改善できたのであればそれは問題演習などのアウトプット不足が原因です。
問題に慣れることで解決する場合があります。また、時間配分の工夫をすることも大切です。
本番と同じ形式、時間配分の問題演習が必要になるでしょう。

「2」で、よく考えたら自分で正しい答えを導き出せる場合もアウトプット不足の一つです。
これは、自分の中にある知識をうまく活用できていないのです。
通しでなくても良いので、短めの問題演習と復習を重ねて、知識がどのように問題になるのかを学びましょう。

「3」で、単語さえ分かれば解ける、という状態であれば文法の知識は身についているものの、単語のインプットが足りていない状態かもしれません。
とはいえ、TOEICには難単語も含まれており、すべての単語をマスターするのは難しい場合があります。
間違えた単語は覚えておいて損はないですが、「この単語を覚えていなくても解ける場合がないかどうか?」も併せて考えてみてください。
案外、消去法などで正解が導き出せることもあります。

「4」で、解説や和訳を見てやっとわかった場合は、文法や単語のインプット不足の可能性があります。
分からなかった箇所の文法事項や関連事項を、おさらいしておきましょう。質問できる人がいる場合は活用することも良い方法です。

以上のステップを踏まえて復習することで、自分の弱点が「インプット不足」なのか「アウトプット不足」なのかを知ることができます。
多くの人は「インプット不足」と「アウトプット不足」が混じり合っている状態が多いと思います。
そのためインプットとアウトプット、どちらかに偏るのはおすすめできません。
定期的に問題演習を重ねて、復習によって自分の今の状態を把握する、という方法が一番継続しやすいはずです。

長文は時間を測ってリズムをつかむ

TOEICのリーディングでは、長文問題が出題されます。
初心者にとっては、制限時間内に長文を読み切るのが難しいと感じるかもしれません。
TOEIC700点台の方からも「時間がなくて長文問題が一部できなかった」「Part7(長文問題)の最後の方はマークシートを適当に塗ってしまった」という声を聞きます。

そのため長文をテンポ良く最後まで解くことが、スコアを大きく飛躍させられる方法なのです。

長文の練習のコツは、時間を測りながら同じ公式問題集を解いて、解答のリズムをつかむことです。
同じ問題を繰り返し解くことで、問題の解き方が身につきます。

たとえ答えを覚えてしまっても、問題を解くスピードやリズムを体得することができるので実践する価値があります。
長文問題では、設問をしっかりと読み、問われていることを的確に把握することが重要です。
そのうえで、本文のどの部分に答えが書かれているかを素早く見つけ出す力が求められます。

時間を測りながら問題を解くトレーニングを積むことで、自然と解答のリズムが身についていくはずです。
今日はパート〇など、一部でもいいので時間をきっちり測って練習してください。
そうすることで本番でも、焦ることなく落ち着いて問題に取り組めるようになります。

解答のマイルールをつくる

TOEICでは、限られた時間内で、できるだけ多くの問題に正解することが求められます。
そのためには、解答のマイルールを作ることが効果的です。

各パートの制限時間を自分で決め、1問に割ける時間を設定しましょう。
例えば、1問につき10秒以内に解答できなかったら、選択肢を適当に塗りつぶして次の問題に進むなどのルールを決めておくのです。
このようなマイルールを作ることで、時間配分が上手くいき、スピードを落とすことなく解答できるようになります。

本番では、時間について考える時間を減らし、問題に集中するためにアナログ時計を用意します。
アナログ時計の方が、視覚的に残り時間を判断しやすいためです。
受験時間は午前・午後と決まっているはずなので、受験開始時間から何分後が何時何分だと予め把握しておきます。

例えば、午前受験の場合は試験時間が10:20~12:20です。
リスニング問題が最初に約45分なので11時5分ごろにリスニング終了、即座にリーディングが開始されることが予想されます。(全75分)
リーディングの回答時間を以下のように決めておくと良いでしょう。

Part5:11:05~11:15
Part6:11:15~11:20
Part7(前半)11:20~11:35
Part7(中盤)11:35~11:55
Part7(後半)11:55~12:20

Part5・Part6はあまり時間をかけずに、Part7に時間をかけることが大切です。
ここではさらに、Part7を前半・中盤・後半に区切っています。
前半は広告や短い文章を読んで回答する問題で、あまり時間がかかりません。
後半に行くにつれ、1文が長くなり、2つ、3つの長文を読んで回答する問題がでてきます。
必然的に回答を探し出す時間も長くなります。
前半・中盤・後半と分けることによって、今自分がどれくらい急ぐべきなのか目安がはっきりするでしょう。

本番と同じ形式での問題演習を重ねて自分に合った時間配分を見つけてください。

ただし、マイルールはあくまで目安です。状況に応じて、柔軟に対応してくださいね。

TOEIC対策におすすめの参考書

それでは最後にTOEIC対策におすすめの参考書を紹介します。

①「金のフレーズ」「銀のフレーズ」

単語集のおすすめは、TOEIC TEST 特急シリーズです。
TOEIC対策に必要な単語がレベル別に掲載されております。
例文もTOEICによく出るフレーズとして掲載されているため、単語学習がスコアアップに直結しやすいとして人気です。

特に、TOEIC学習を始めたばかりの方は以下の2つがおすすめです。

銀のフレーズは、金のフレーズよりも基礎的な単語の内容となっているため、基礎力を強化したい場合はまず銀のフレーズから取り組んでみてください。

新書サイズで手に収まりやすいため、通勤電車などの狭い空間でも学習に活用しやすいでしょう。
「acceed」というアプリを使えば、無料で音声ダウンロード、再生をすることが可能です。
音声学習もスマホで手軽に行うことができるので、リスニング対策をしたい時にもおすすめです。

②「世界一わかりやすいTOEICテストの授業(Part5&6 文法)」

文法対策をしたい人におすすめなのが「新世界一わかりやすいTOEICテストの授業(Part5&6 文法) 」です。
著者の関 正生先生は、英文法のカリスマ講師として知られており、大学受験から学び直しまで多数の英文法書を出されています。
その先生による、TOEIC対策(Part5,6)に特化した文法中心の参考書です。
著書の解説だけではなく、問題演習パートもあるので、インプットとアウトプットをバランスよく行うことができます
特に文法問題で悩んでしまう場合が多い方は、一度本書を試してみると良いでしょう。

③公式TOEIC Listening & Reading問題集

TOEICを受けるなら公式問題集での対策は必須です。
公式問題集はTOEICの運営団体であるETS(Educational Testing Service)が発行している問題集です。
本番と同じ形式、難易度の問題が収録されているので、模試のように対策、復習ができます。
1冊につき、試験2回分の問題が収録されています。

公式問題集に関しては、本番通りに解いた後隅々まで復習をして、分からなかったところを全て解決しましょう。
それだけでもTOEIC対策としてかなりの効果があります。
苦手分野を強化するために他の参考書を活用したとしても、試験直前にはもう一度確認のために解いておくことがおすすめです

また、リスニングはもちろん、リーディングにも音声ダウンロードができる機能がついています。
前述の「金のフレーズ」「銀のフレーズ」と同じく、「acceed」というアプリで音声を再生します。
リーディングの語彙はリスニングにも出てくるため、復習の際はリーディングパートも含めて音声を確認するようにしてくださいね。

TOEICに過去問はない?

実は、日本ではTOEICの過去問が販売されていません。
それは、「TOEICの運営団体が過去問を公開していない」「TOEICの問題持ち出しが禁止されている」というのが主な理由です。
前述の公式問題集が一番本番の試験に近い問題となっているため、本番形式を体験したい方は、公式問題集を活用してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、TOEICで点数が伸び悩んだときの対策をお伝えしました。
点数が伸び悩むのは必ず理由があります。
まずは公式問題集を解いて自分の苦手分野を把握し、重点的に対策をしましょう。
弱点を細やかに把握し、対策をすれば必ずスコアはアップするはずです。
ぜひあきらめずに頑張ってくださいね。

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