【英検二次試験】スピーキングテスト対策!5級~1級の試験内容も解説
- 英検の一次試験はなんとかなるけど、二次試験でつまずく
- スピーキングテストはいつもぶっつけ本番
このようにスピーキングテストが苦手なのに、実際に何をどう対策すればいいのかわからない…。
と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は
級別・英検二次試験の
- 特徴
- 試験内容
- 対策方法
これらについて解説します。
この記事を読めば
- スピーキング対策でやるべきことが明確になる
- 効率よく対策できる
- 自信をもって二次試験に臨める
これらの状態になり、もう悩むことはありません。
英検二次試験が苦手な人、英検二次試験に一発合格したい人はもちろん、2次試験を控えているという人は必ず最後まで読んでくださいね。
英検とは?
英検二次試験対策について説明する前に、英検とはどんな試験なのか簡単に確認しておきましょう。
「実用英語技能検定」は5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級の7つの級からなる、日本国内最大級の英語試験です。
英検の名称で知られており、英語4技能の力をバランスよく把握できる試験として高く評価されています。
日本国内の大学や高校ではもちろん、最近では海外の教育機関でも語学力の証明として認められるケースも多く、その注目度はTOEICと並び非常に高いです。
2022年度の志願者数は420万人を超えたことや、受験者数が年々増え続けていることからも試験への信頼度がわかりますね。
英検は英語力把握のマイルストーンとしてだけではなく、英語力の証明としても優れた試験です。
英検スピーキングテストとは?
英検の1級~3級は一次試験と二次試験にわかれています。
一次試験はリーディング・リスニング・ライティング力を、二次試験はスピーキング力を測るテスト構成です。
一次試験に合格した人だけが、二次試験のスピーキングテストを受験することができます。
そして一次試験と二次試験の両方に合格した人が、英検合格(級認定)判定をうけることができるシステムです。
一方の5級・4級ですが、「リーディング・リスニングパート」と「スピーキングパート」が独立しており、それぞれで合格判定がだされます。
そのうち英検合格(級認定)判定に関わってくるのは「リーディング・リスニングパート」のみです。
「スピーキングテスト」はあくまで「英検の4技能化の一環」であり、「リーディング・リスニングテスト」の合否云々に関わらず受験ができます。
また「スピーキングテスト」に合格しなくても「リーディング・リスニングテスト」が合格していたら、英検合格の判定がもらえるのも特徴です。
【5級・4級】スピーキングテストの特徴と対策
英検5級・4級のスピーキングテスト合格点は英検CSEスコアで以下のように設定されています。
英検5級・・・266点
英検4級・・・324点
リーディング・リスニングパートと同じく基礎的なレベルのものが出題されますが、英語初心者にとって英語をアウトプットするのは簡単なことではありません。
しっかりと特徴をつかみ対策をたててから、英検5級・4級のスピーキングテストへと臨みましょう。
それでは英検5級・4級のスピーキングテストの特徴と対策をご説明します。
スピーキングテストは希望者のみ
英検5級・4級のスピーキングテストが3級以上の級とまったくちがう点が、
- スピーキングテストは希望者のみ
ということです。
合否判定は一次試験の「リーディング・リスニングパート」のみで判断されます。
スピーキングテストは独立したテストとして、一次試験の結果に関わらず希望者のみが受験します。
級認定には関わってきませんが「使える英語」が求められるようになっている昨今、アウトプット能力のマイルストーンとして受験にチャレンジしてみましょう。
5級・4級のスピーキングテストの内容
英検5級・4級のスピーキングテストは、英検の受験サイトから受験します。
コンピューター端末を利用した録音形式のため、いつでもどこからでも受験可能です。
5級も4級も受験できるのは一回のみ、原則受験日から30日以内に「合否閲覧」で合否が確認できます。
具体的な5級・4級のスピーキングテストの内容は以下の通りです。
5級の場合
スピーキングテストの内容は以下の通りです。
①パッセージ(英文)の黙読・音読タスク
②イラストとパッセージに関わる質問に2問、受験者に関する質問に1問答える
過去問を見てみましょう。
◆英文(パッセージ)
Sam’s pet
Sam is 10 years old, and he has a dog.
The dog’s name is Lisa.
Lisa is Black.
Sam likes Lisa.
◆イラスト
男の子が黒い犬と遊んでいるイラスト
◆質問
1.Please look at the picture.How old is Sam?
2.What color is Lisa?
3.What animal do you like?
公益財団法人日本英語検定協会 4級・5級スピーキングテストのご紹介より引用
英検5級のCan-Doリスト・スピーキングでは「初歩的な語句や定型表現を使うことができる。」と定義されており、5W1Hを基本とした中学校初歩レベルの文法や表現をおさえていれば合格可能と言えます。
4級の場合
4級のスピーキングテストの内容は以下の通りです。
①パッセージ(英文)の黙読・音読タスク
②イラストとパッセージに関わる質問に3問、受験者に関する質問に1問答える
過去問を見てみましょう。
◆英文(パッセージ)
Ken’s dream(ケンの夢)
Ken is in the soccer club at his junior high school.(ケンは中学校でサッカー部に入っている)
Ken plays soccer after school.(ケンは放課後にサッカーをする)
Ken wants to become a famous soccer player.(ケンは有名なサッカー選手になりたい)
◆イラスト
学校で男の子たちがサッカーをしており、その横で女の子が読書をしているイラスト
◆質問
1.Please look at the passage.What does Ken want to become?(英文を見てください。ケンは何になりたいですか?)
2.When does Ken play soccer?(ケンはいつサッカーをしますか?)
3.Please look at the picture.What is the girl doing?(写真を見てください。その女の子は何をしていますか?)
4.Do you like to play sports?(あなたはスポーツをするのが好きですか?)
→(Yesの場合)What sport do you like?
公益財団法人日本英語検定協会 4級・5級スピーキングテストのご紹介より引用
英検4級のCan-Doリスト・スピーキングでは「簡単な文を使って話したり、質問をすることができる。」と定義されていて、5級と同じく5W1Hを捉えられれば回答しやすいものがほとんどです。
とは言え5級に比べ使われる文法や表現は複雑になっているので、質問には代名詞で答える癖をつけるなど対策をしっかり行いましょう。
【5級・4級】スピーキングテストの流れ
英検のスピーキングテストの流れは5級も4級も同じです。
◆試験開始までの流れ
1.英検スピーキング受験サイトで英検IDとパスワードを使いログイン
2.該当する級を選択する
3.マイクの音量調整やソフトのバージョン確認
4.面接委員および英文カードが現れ、問題の解き方を解説
5.問題がなければ「テストを始める」をクリックする
◆試験中の流れ
1.英文(パッセージ)とイラストが提示される
2.英文(パッセージ)を黙読する
3.英文(パッセージ)を音読・録音する
4.面接委員より、英文(パッセージ)およびイラストに関して質問される
5.質問に回答し録音する
※5級は2問、4級は3問
6.受験者自身に関する質問に1問答え録音する
【5級・4級】のスピーキングテストに必要な対策
中学校英語初級・中級レベルにあたる5級・4級。
スピーキングテストも複雑なものは出題されません。
5級・4級レベルの受験者の場合、まだまだ英語を話すことに慣れていないことも多いものです。
しっかりと対策をとって自信をもってスピーキングテストに望みましょう。
それでは次に英検5級・4級のスピーキングテストに必要な対策をご紹介します。
単語は発音とセットで覚える
英検5級・4級スピーキングテストの合否を大きく左右するのが単語力です。
英検5級・4級の場合複雑な構文などは出題されないため、単語が聞き取れただけでも質問内容などが想像できることが多いからです。
また音読では「相手に伝わるように発音できているか」がチェックされます。
発音を知らないとつい小声になってしまったり、言い淀んだりしてしまいがちです。
そうすると「伝わる英語」と認識されず、評価がさがる可能性があります。
さらに抑揚やアクセントが間違っているのも評価がさがるポイントになるので、単語と発音をセットで覚えるようにトレーニングしていきましょう。
疑問詞に対する受け答えを覚える
英検5級・4級のスピーキングテストの問題は、「5W1H」が聞き取れれば返答可能なものがほとんどです。
以下2点を意識しながら、スピーキングテストの対策を行いましょう。
①疑問詞の意味をしっかりと頭に入れておくこと
②疑問詞ごとの受け答えを訓練しておくこと
疑問詞を聞いたら反射的に応答できるよう、トレーニングを重ねてください。
また4級なら返答するときの形にも注意が必要です。
たとえば
What is the girl doing?(その女の子は何をしていますか?)
なら
She is reading a book(彼女は本を読んでいます)
などbe doingで聞かれたらbe doingで答えるなどパターンを記憶しておきましょう。
代名詞を使って話すクセを付ける
質問に対する回答は、基本的に代名詞を使います。
たとえば
What does Ken want to become?
ならKenをHeに言い換えて
「He」wants to become a soccer player.
What color is Lisa?
ならLisaをSheに言い換えて
「She」is black.
となります。
もちろんWhat does Ken want to become?に対しKen wants to become a soccer playerと答えても間違いではありませんが、幼くたどたどしい印象を与えてしまいます。
3級以上になっても固有名詞が含まれる質問に回答するときは代名詞に変換するのが基本です。
she、he、itなどスムーズにでてくるようトレーニングしておいてください。
【3級~1級】スピーキングテストの特徴と対策
4級・5級と3級~1級のスピーキングテストの大きな違いは、やはり合否に関わってくるかどうかということでしょう。
また5W1Hがわかれば問題なく答えられた5級・4級と違い、3級以上はイラストを自分の言葉で描写したり、自分の考えを英文で組み立て発話する必要があり難易度も高くなります。
しっかりと対策をたて自信を持ってスピーキングテストに臨みましょう。
それでは3級~1級のスピーキングテストの特徴と対策をご紹介します。
【3級~1級】スピーキングテストの内容
まずは級ごとのスピーキングテストの内容です。
3級の場合
3級のスピーキングテストの内容は以下の通りです。
①パッセージ(英文)の黙読・音読タスク
②パッセージの内容についての質問に答える(1問)
③イラスト中の人物の行動などを描写する(2問)
④受験者自身についての質問に答える(2問)
過去問を見てみましょう。
◆英文(パッセージ)
Listening to the Radio(ラジオを聴くこと)
There are many kinds of radio programs. People often enjoy listening to sports or their favorite songs. People can learn English and other languages from the radio, so it is very useful.
(いろんなラジオ番組があります。人々はよくスポーツ実況やお気に入りの歌を聴くことを楽しみます。ラジオで英語や他の言語を学ぶこともできてとても便利です。)
◆イラスト
ラジオがながれているリビングルームで、子供と母親がお茶を飲みながらおかしを食べている。その横では新聞を持った父親が新聞を読むためにソファへ向かっている。
◆質問
1.Please look at the passage. What can people learn from the radio?(英文を見てください。人々はラジオで何を学ぶことができますか?)
2.Please look at the picture. What is the man going to do?(写真を見てください。その男性は何をしようとしていますか?)
3.How many cups are there on the table?(テーブルの上にいくつカップがありますか?)
4.What do you like to do on weekends?(あなたは週末に何をするのが好きですか?)
5.Have you ever been to a foreign country?(いままでに外国へいったことがありますか?)
公益財団法人日本英語検定協会 3級の過去問・試験内容より引用
◆英検3級スピーキングテストのポイント
【音読タスク】
音読は「意味の区切りを意識」しながら、無理のないスピードで行いましょう。
発音がわからない言葉があっても、読み飛ばさずに堂々と大きな声で読んでください。
【パッセージに対する質問】
基本的にwhatやwhyなどの5W1Hの疑問文が出題されます。
- 代名詞に変えること
- 質問に簡潔に答えること
これらを意識して回答しましょう。
【イラストに対する質問】
人物の動きについて1問、状況の描写が1問出題されることが多いです。
人物の動きなら以下の3つが大切です。
- 誰について聞かれているか主語をしっかり聞き取る
- 主語を代名詞に変える
- 適切な時制で文章を作る(多くは現在進行形)
状況の描写は物がいくつあるか、どこにあるか聞かれることが多いです。
この場合は
- There is(are)~「~がある」の表現で対応しましょう。
【受験者自身についての質問】
1問目はWhat do you like to do on weekends?のような受験者自身に関する5W1Hの質問がほとんどです。
この場合は「~したい」という意味の
I would like to ~
I want to~
I like (don’t like)~
このような表現が使えます。
2問目はDo you~やHave you~といったYes,Noで答えられる質問です。
当たり前ですが、まずはYes,Noで答えましょう
またどちらで答えても、面接官からWhy~?などの深掘りの質問があるので、自信をもって使える語彙や構文でシンプルに返答していきましょう。
準2級の場合
続いては準2級。スピーキングテストの内容は以下の通りです。
①パッセージ(英文)の黙読・音読タスク
②パッセージの内容についての質問に答える(1問)
③イラスト中の人物の行動を描写する(1問)
④イラスト中の人物の状況を説明する(1問)
⑤トピックに関する受験者の意見を述べる(1問)
⑥受験者自身についての質問に答える(1問)
過去問を見てみましょう。
◆英文(パッセージ)
Recycling(リサイクル)
These days, recycling is becoming common in people’s daily lives. Most towns and cities collect cans and plastic bottles for recycling. Many families use products made from recycled paper, and in this way, they try to make the environment better. It is becoming more important to take care of the environment.
(最近ではリサイクルが人々の生活の中で一般的になってきている。ほとんどの町や市が缶やペットボトルをリサイクルのために回収する。多くの家庭が再生紙からできた製品を使い、このようにして環境をよりよくしようと努めている。環境への配慮がますます重要になっている。)
◆イラスト
A トラックでガラス瓶を回収する男性/犬を散歩させている女性/壁にペンキを塗っている男性/花を植えている男性/道路で自転車で遊んでいる子供
B 自動販売機の前に乱雑に自転車が置かれている/自転車のせいで飲み物が買えず困っている女性
◆質問
1.According to the passage, how do many families try to make the environment better?(英文によると、多くの家庭がどのようにして環境をよりよくしようと努めていますか?)
2.Now, please look at the people in Picture A. They are doing different things. Tell me as much as you can about what they are doing.(イラストAをみてください。彼らはそれぞれ異なることをしています。彼らがしていることについてできるだけ多く教えてください。)
3.Now, look at the girl in Picture B. Please describe the situation.(イラストBの女の子を見てください。状況を説明してください。)
(Now, Mr./Ms. ―, please turn over the card and put it down.カードを裏返しにしておいてください)
4.Do you think drinks in plastic bottles will be more popular in the future?(ペットボトルの飲み物は将来さらに利用が増えると思いますか?)
5.There are many kinds of newspapers in Japan today. Do you usually read a newspaper?(日本には今いろんな種類の新聞がある。あなたは日常的に新聞を読みますか?)
公益財団法人日本英語検定協会 準2級の過去問・試験内容より引用
◆英検準2級スピーキングテストのポイント
【音読タスク】
3級と同じく、音読は「意味の区切りを意識」して読んでいきましょう。
大切なのはスピードよりわかりやすさ。
発音がわからない言葉があっても、読み飛ばさずに堂々と大きな声で読んでください。
【パッセージに対する質問】
基本的にHowもしくはWhyで始まる質問が出題されます。
文中に答えが書いてあるので、それを見つけるのがポイントです。
in this way
so
that’ why
など「このように・だから」といった結論を表す言葉の前の文章が答えになることがほとんどなので、黙読の間にチェックしておきましょう。
文中の答えが見つけられたら、あとは質問に合った適切な英文に直して回答します。
Howから始まる質問ならBy~ing、Whyから始まる質問ならBecauseを付け主語を適切な代名詞にして回答すればOKです。
たとえば
How do many families try to make the environment better?
なら
By using products made from recycled paper.
となります。
【イラスト中の人物の行動描写】
人物の動きについての質問が行われます。
およそ5人ほどが描かれていることが多いので、なるべくたくさん描写しましょう。
できれば3つは描写したいところです。
「今」何をしているか聞かれるので、時制は現在進行形を使って答えましょう。
【イラスト中の人物の状況説明】
イラスト中の人物の状況説明は3級にもありました。
しかし3級が1文で答えられるのに対し、準2級は2文以上が必要とされる点が大きく違います。
(人物の状況)because(それが起こっている原因)
の型にあてはめると回答しやすいです。
例えば上記過去問・試験内容「自動販売機の前に乱雑に自転車が置かれている/自転車のせいで飲み物が買えず困っている女性」を描写するなら
She cannot buy a drink because there are a lot of bicycles in front of the machine.
となります。
【トピックに関する受験者の意見】
上記人物の状況説明と同じく、2文以上で回答するようにしましょう。
Do you think~?の形で質問されるので、まずはYes,Noで返答します。
その後YesならPlease tell me moreと、NoならWhy not?と続くことがほとんどです。
難しい言葉や構文を使う必要はまったくありません。
2文を目安に簡潔に自分の意見を述べましょう。
【受験者自身についての質問】
こちらも上記トピックスに関する受験者の意見と同じく、Yes,Noで答えられる質問から始まります。
Do you~?
Have you~?
Are you interested in~?
といった質問が行われるので、まずはYes,Noで返答しましょう
その後YesならWhy?、NoならWhy not?と深掘りの質問がくるので、2文~3文を目安に簡潔に回答してください。
2級の場合
2級のスピーキングテストの内容は以下の通りです。
①パッセージ(英文)の黙読・音読タスク
②パッセージの内容についての質問に答える(1問)
③3コマイラストの展開を説明する(1問)
④トピックに関する受験者の意見を述べる(1問)
⑤受験者自身についての質問に答える(1問)
過去問を見てみましょう。
◆英文(パッセージ)
A New Service for Parents(親御さんのための新しいサービス)
It can be troublesome for parents with young children to go shopping in crowded places. For this reason, more shopping centers have started offering their customers childcare services. Some customers with children choose shopping centers that provide these services. In this way, they do their shopping more easily. Such services are becoming available even in places such as theaters and hospitals. (幼い子供がいる親御さんは人混みのある場所で買い物をすることは面倒なこともある。このことから、多くのショッピングセンターが保育サービスを顧客に提供を始めている。子供のいる顧客はこれらのサービスを提供しているショッピングセンターを選ぶ。そうすることで彼らはより気軽に買い物をする。このようなサービスは映画館や病院といった場所でも利用可能になってきている。)
◆イラスト
1コマ 赤ちゃんを連れた男女が歩いている/男性のセリフ「They will take care of our baby while we look around.」
(ten minutes later)
2コマ カバンをロッカーにしまっている男性/美術館を男女2人で鑑賞しているのを想像する女性
(two hours later at the gift shop)
3コマ おもちゃを選んでいる男性/赤ちゃんのことを考えている女性
Your story should begin with this sentence: One day, the Sasaki family went to an art museum that offered childcare services.
◆質問
1.According to the passage, how do some customers with children do their shopping more easily?(英文によると、子供のいる顧客はどのようにしてより気軽に買い物をしている?)
2.Now, please look at the picture and describe the situation. You have 20 seconds to prepare. Your story should begin with the sentence on the card. <20 seconds> Please begin.(イラストを見て状況を説明してください。準備時間は20秒です。ストーリーはカードに記載のある1文から始めてください。)
(Now, Mr./Ms. ―, please turn over the card and put it down.)
3.Some people say that parents today give too much freedom to their children. What do you think about that?
(最近では親が子供を自由にさせ過ぎているという人もいる。そのことについてあなたはどう思う?)
4.Today, many people buy secondhand goods such as used books and used clothing. Do you think more people will buy secondhand goods in the future?
(今日では、多くの人が古本や古着などの中古品を購入する。将来は中古品を買う人がさらに増えると思う?)
公益財団法人日本英語検定協会 2級の過去問・試験内容より引用
◆英検2級スピーキングテストのポイント
【音読タスク】
音読前に20秒の黙読時間がありますから、そのときに接続詞やカンマ、不定詞のtoなど、文中の区切りに目安をつけておきましょう。
何度も書いていますが大切なのはスピードよりもわかりやすさです。
適切に区切りながらはっきりと大きな声で読むことで、高得点を狙うことができますよ。
【パッセージに対する質問】
準2級と同じく、基本的にHowもしくはWhyで始まる質問が出題されます。
ポイントとなるのは以下の文言です。
in this way
so
that’ why
by doing so
パッセージに対する質問は「このように・だから」といった結論を表す言葉の前の文章が答えになることがほとんどなので、黙読の間にチェックしておきましょう。
文中の答えが見つけられたら、あとは質問に合った適切な英文に直して回答します。
準2級のときは単純にHowから始まる質問ならBy~ing、Whyから始まる質問ならBecauseを付ければOKでしたが、2級の場合は「this」や「those」といった指示語を具体的なものに直して答える必要があります。
thisやthoseが指すものは、指示語が入っている文の一文前にあることがほとんどです。
上記2級の過去問・試験内容なら
By choosing shopping centers that provide childcare services
が答えになります。
In this wayの前の文章が答えになっていること、指示語「these」が指し示す「childcare」がtheseが入る一文前にあることがわかりますね。
【3コマイラストの展開説明】
3コマイラストの展開説明の英文は、すべて「過去形」です。
1コマ目
3コマイラストの下に始めるべきフレーズが書かれているので、必ずこのフレーズからスタートします。
次のフレーズは誰が誰に何を行ったかを説明します。
これは非常にシンプルで、頭にS said to 人を付けてイラストの中のセリフをそのままいえばOKです。
◆S said to 人,「イラスト中の会話」
たとえば上記2級の過去問・試験内容なら、1コマ目の説明は以下のようになります。
One day, the Sasaki family went to an art museum that offered childcare services. Mr. Sasaki said to his wife, “They’ll take care of our baby while we look around.“
(ある日、佐々木さん一家は育児サービスを提供している美術館に行った。佐々木さんは妻に「私たちが鑑賞している間に子供の面倒を見てくれるんだよ」と言った。)
2コマ目
イラスト内に時間の経過が書かれた英文があるので、それを繋げます。
そして人物に焦点をあて、その人物が何をしているのか「過去進行形」で表現しましょう。
上記2級の過去問・試験内容なら、2コマ目の説明は以下のようになります
Ten minutes later, Mr. Sasaki was putting his bag into a locker. Mrs. Sasaki was looking forward to seeing the paintings with her husband.
(10分後、佐々木さんはバッグをロッカーに入れていた。奥さんは夫と絵画を見ることを楽しみにしていた。)
3コマ目
イラスト内に時間の経過が書かれた英文があるので、それを繋げます。
2コマ目と同じく人物の行動を説明すればOKです。
上記2級の過去問・試験内容なら、3コマ目の説明は以下のようになります
Two hours later at the gift shop, Mr. Sasaki was choosing a toy for their baby. Mrs. Sasaki was worried that their baby might be crying
(2時間後お土産屋さんで佐々木さんは子供のおもちゃを選んでいた。奥さんは子供が泣いているかもしれないと心配していた。)
3コマを描写するというと難しそうに感じますが、実際は準2級とやっていることはあまり変わりません。
難しい言葉ではなく自分が自信をもって使える言葉を使い、シンプルに表現していきましょう。
【トピックに関する受験者の意見】
トピックに関する人々の意見などの説明があり、それに対し基本的には「What do you think about that?」と聞かれ意見を求められます。
最初に答えるべきはI agreeもしくはI don’t agree。
自分の立場をはっきりとさせましょう。
その上でBecauseでつなげて、そう思う理由を述べます。
2文程度で大丈夫です。
Because 理由1 also 理由2
という型にはめて回答しましょう。
【受験者自身についての質問】
こちらは質問の前提となる状況説明の後、Yes,Noで答えられる質問が投げかけられます。
YesもしくはNoで立場をはっきりさせたあと、トピックに関する受験者の意見と同じくBecauseでつなげて、そう思う理由を述べます。
こちらも2文程度で大丈夫です。
難しい言葉は必要ありません。
自信を持って使える単語や構文を使い、簡潔に説明しましょう。
準1級の場合
つづいては準1級。スピーキングテストの内容は以下の通りです。
①自由会話
②4コマイラストの展開を説明する(1問)
③イラストに関連した質問に答える(1問)
④トピックに関する受験者の意見を述べる(1問)
⑤トピックにやや関連した社会性のある質問に答える(1問)
過去問を見てみましょう。
◆英文
You have one minute to prepare. This is a story about a woman who wanted to stop people from smoking on the street. You have two minutes to narrate the story. Your story should begin with the following sentence: One day, a woman was on her way to work.
(1分の準備時間があります。こちらは路上喫煙を辞めさせたい女性についての話です。ストーリーについては2分間語る時間があります。ストーリーは以下の文から始めてください。)
◆イラスト
1コマ 女性が男性の横を歩いていたとき、男性が持っていたタバコの火が女性のジャケットにふれてしまった
(The next week)
2コマ 駅前で署名活動をする女性/No smoking while walkingと書かれた看板を持つ男性
(Six months later)
3コマ Fine1000Yenと書かれた看板/Smoking Areaを設置する男性2人/それらを眺める署名活動をした女性
(A few days later)
4コマ Smoking Areaでタバコを吸う人たち/その横をせき込みながら通る人々/それらを残念そうに眺める署名活動をした女性
◆質問
1.Please look at the fourth picture. If you were the woman, what would you be thinking?(4つ目のイラストを見てください。あなたならどう思いますか?)
(Now, Mr./Ms. ―, please turn over the card and put it down.)
2.Should more be done to warn children about the dangers of smoking?(子供たちに喫煙の危険についてもっと言い聞かせるべきですか?)
3.Do you think that the crime rate in Japan will increase in the future?(日本の犯罪率は将来増加すると思いますか?)
4.Do you think that public opinion can influence decisions made by the government?(一般市民の意見は政府の下す決断に影響を与えると思いますか?)
公益財団法人日本英語検定協会 準1級の過去問・試験内容より引用
◆英検準1級スピーキングテストのポイント
【自由会話】
ナレートや質問の前に自由会話があります。
これは採点されませんが、アティチュードには関わってきます。
はっきりと大きな声で返答しましょう。
【4コマイラストの展開説明】
4コマイラストを2分間で説明します。
指定の文言から始めますが、これは過去形が使われることがほとんどです。
そのため、後に続く文章も過去形が基本です。
1コマ2~3つの短文を作ると、4コマで2分くらいになります。
すべてのコマは以下の構成が基本です。
1文目 いつ・どこで・誰が・何をしたか
2文目 誰が・何を話したか
3文目 誰が・何を考えた(思った)か
1文目の「いつ」は2~4コマのイラスト中にあるので、そのまま使用してください。無ければ自分で何か月(何日)前かなど起こった時間を決めてしまってもOKです。
2文目の「誰が・何を話したか」は、イラスト内にセリフがあったり文字がある場合に入れます。無ければ1文と3文だけでもOKです。
直接法を使って表現しましょう
S said to 人””イラスト内のセリフや文字””
3文目は
She was shocked at
He was angry with
といった喜怒哀楽を表す表現を使い表現します。
【イラストに関連した質問】
イラストに関連した質問はかなり定型的です。
◆ if you were the (該当する人) what would you be thinking?
それに対する回答も定型的で
◆If I were the(該当する人), I would be thinking A
となります。
その後Becauseで文章をつなげ、なぜそう考えるのか述べていきましょう。
【トピックに関する受験者の意見およびトピックにやや関連した社会性のある質問】
質問3つ目4つ目ともに
Do you~?
Should you~?
のようにYes,Noで答えられる質問が基本になります。
回答の基本は3文です。
1文目・・・YesかNoで立場を表明
2文目・・・Because~でなぜそう考えるのか表現
3文目・・・For exampleやifなどで例などを挙げ補足
英検準1級ともなれば、リーディングパートなどで使われている単語や構文はハイレベルなものになります。
しかしスピーキングテストではそのレベルは必要ありません。
自信をもって使えるレベルの単語で簡潔に述べていきましょう。
1級の場合
1級のスピーキングテストの内容は以下の通りです。
①自由会話
②スピーチ(1問)
③質問
過去問を見てみましょう。
◆英文
- What role should the United Nations play in international politics?
(国際政治において国連が果たすべき役割とは何?) - Do the rich have a responsibility to help the poor in society?
(社会において富裕層は貧困層を援助する責任がある?) - Is tradition always worth preserving?
(伝統は常に守る価値がある?) - Should students be asked to evaluate their teachers?
(生徒に先生を評価するように求めるべき?) - Agree or disagree: The Olympics have become too commercialized
(賛成か反対:オリンピックは商業化しすぎた)
公益財団法人日本英語検定協会 1級の過去問・試験内容より引用
◆英検1級スピーキングテストのポイント
【自由会話】
準1級と同じくスピーチや質問の前に自由会話があります。
採点されませんがアティチュードには影響しますので、はっきりと大きな声で返答してください。
【スピーチ】
5つのトピックが提示されるので1つ選び2分間のスピーチを行います。
◆トピックの選び方
まずトピックの選び方ですが以下の2点をおさえましょう
- 知らない単語が含まれているトピックは避ける
- 馴染みのないトピックは避ける
Yes,Noで答えられる質問の方がスピーチしやすい
知らない単語が含まれているトピックは、間違った解釈をしてしまう可能性があります。
的外れなスピーチになってしまう可能性があるので避けてください。
また馴染みのないトピックや専門的な知識が必要とされるトピックも避けた方が良いでしょう。
なぜならスピーチのあとに試験官からそのスピーチについての質問があるからです。
絶対ではありませんが、Yes,Noで答えられる質問を選ぶことをおすすめします。
Yes,Noの立場をはっきりさせることで、そのあとの理由や補足説明の英文が作りやすくなるからです。
スピーチの準備のために許されている時間は僅か1分。
トピックは10秒程度でパッと選び、内容の構成作りに時間を使いましょう。
◆スピーチの構成
スピーチの基本構成は以下の通りです
1.選んだトピックを発表する
2.トピックに対する立場を表明する
3.何故そう思うのか理由を述べる(1文)
4.理由の補足を行う(2文ほど)
5.何故そう思うのかもう1つ理由を述べる(1文)
6.理由の補足を行う(2文ほど)
7.もう一度トピックに対する立場を表明する
それぞれについて詳しくご説明します。
・1.選んだトピックを発表する
1分間の準備時間が終わると面接官からどのトピックを選んだか質問があります。
I have chosen (トピックタイトル)と答えスピーチを始めましょう。
・2.トピックに対する立場を表明する
スピーチのはじめは結論です
I agreeやI don’t agree.などトピックに対する立場を表明します。
・3.~6.理由および理由の補足
何故同意、あるいは同意しないのか理由を述べます。
「理由1文×補足説明2文」を2セットほど述べると、全体を通して2分程度になるでしょう。
1文は短くシンプルなものでOKです。
大切なのは「つなぎ言葉」
理由を述べるときは
First,~
Second,~
順に列挙するとわかりやすいです。
また補足説明では
For example
Such as
といった言葉を使って文章を繋げると、自然な流れでスピーチを行うことができます。
・7.もう一度トピックに対する立場を表明する
最後にもう一度トピックに対する立場を表明してスピーチを終わります。
For these reasons,
In conclusion,
といった表現を使い、1.の結論を再度述べてください。
【スピーチに関連した質問】
スピーチが終わったら、スピーチに関連した質問があります。
スピーチの一部の深掘りや、理由として弱かったところを聞かれることが多いです。
予想しなかった質問があったりとビックリすることがあると思いますが、慌てる必要はありません。
これは英語の試験であって、ディスカッションではありません。
シンプルな言葉で落ち着いて返答すれば大丈夫です。
3級以上のスピーキングテストに必要な対策
3級以上になると5級・4級までの場合と違い質問もだんだんと複雑になってきます。
しっかりと準備を行い、自信をもってスピーキングテストに臨みましょう。
続いては3級以上のスピーキングテストに必要な対策をご紹介します。
音読はゆっくり区切り方を意識
英検スピーキングテストではナレートや質問の受け答えなどに関わらず、英文の区切りを意識してゆっくりはっきり発話するよう意識していきましょう。
目安は1分間に90~100語程度のスピードです。
ゆっくりとしたスピードですが、どの級であっても(言いたいことがまとまっていれば)規定時間内で必要な内容を十分に伝えることができます。
スピードを速くすることよりも、大切なのは「区切り」です。
例えば以下の文章。
The campaigners were asking people walking by to sign a petition to support their cause, and some people were happy to do so
①The campaigners were asking people walking by(キャンペーンの支援者は通り過ぎる人々に頼んでいた)
② to sign a petition to support their cause(嘆願書に署名するように)
③and some people were happy to do so(そして、何人かの人々は喜んで応じました。)
適切な意味のまとまりで区切り、読むときもそこで区切りをつけながら読むと、受験者にとっても読みやすく面接官にとっても聞きやすくなります。
受け答えの型を覚える
受け答えの型を覚えることも大切です。
たとえば準1級のナレーションに関する質問。
質問は「Please look at 1st(2nd,3rd) photo, if you were the(該当する人), what would you be thinking?」というものでほぼ決まっています。
回答は「If I were the (該当する人), I would be thinking~」の型で答え、続けてBecause
などの理由を続けるのが必勝パターンです。
このように各級ごとに受け答えの型があり、覚えておくとかなりスピーキングテストに取り組みやすくなります。
本番では問題に合わせて「型」の単語やフレーズを入れ替えるだけの状態にしておけば、一から英文を作る必要がなく余裕が生まれます。
時間内に自分の意見を言い切る
英検準1級・1級にはスピーチおよびナレートに2分間の制限時間が設けられています。
何度も練習し、予め2分間で話せるスピーチのボリュームを掴んでおきましょう。
前項の型と同じくスピーチおよびナレートも型にあてはめて話せば、基本的に制限時間におさまります。
また制限時間のない準2級や3級も、言い淀みながら発話し時間を無駄に消費するのはNGです。
スピーキングテストでは難しい単語や構文を使う必要はありません。
自分が知っている単語や構文を使い、シンプルにすっきりと言いたいことを表現するようにしましょう。
英語の発音よりも内容
英語の発音は良いに越したことはありません。
しかし英検のスピーキングテストでは、発音よりも内容の方が大切です。
聞かれている内容をしっかりと把握し、過不足なく表現していきましょう。
例えば質問パート「Do you ~?」ではじまる疑問文を投げかけられたなら、まず答えるべきはYesかNoです。
当たり前のように聞こえると思いますが、たくさん話さなくてはいけない!という思い込みから英文を多く話すことに集中してしまい、肝心な質問に答えられていない…ということは意外と多いもの。
ナレートパートなら「いつ・どこで・誰が・何をした(話した)」を確実に入れるなど、まずは内容を充実させていきましょう。
聞き取れないときは聞き返す
英検のスピーキングテストでは自然な聞き返しは減点になりません。
質問がわからなかったときなどはわかったふりをするのではなく、しっかりと適切な態度・表現でもう一度聞き返しましょう。
質問がわからず沈黙していると「アティチュード」に悪い影響を与えます。
また面接官は「答えられない」と判断し次の設問へ移ってしまい、設問ポイントを失うことになってしまいます。
「Let me see…」で質問の答えを探していることを示したり、「Could you please say that again?」で丁寧に聞き返すなど、何か話すようにしてください。
試験前には体験版で必ず練習!
英検公式HPでは各級ごとの「英検バーチャル二次試験」を確認することができます。
実際の流れがアニメーションで説明されており、非常にわかりやすいです。
流れを頭に入れておくことで、余計なことに気をとられずスピーキングに集中できます。
試験前には体験版で必ず予行練習やイメージトレーニングをしておきましょう。
まとめ
英検の二次試験を苦手とする人は多いものです。
しかし二次試験にはスピーチやナレート、質問に対する返答のパターンがあります。
それをしっかりおさえてスピーキングテストに臨めば、一次試験に合格する英語力がある人なら問題なく二次試験もパスできるはずです。
今回ご紹介したスピーキングテスト対策を参考に事前に対策を行い、英検二次試験を一発で合格しましょう!
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