英会話に必要なのは中学文法!英文法の効率的な学習法も解説
英語学習といえばまずは単語・文法の基礎学習。
とくに文法は難しいイメージがあり、早々に投げ出したくなってしまうという方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際ネイティブスピーカーが日常会話で使う文法は主に中学校レベルです。
つまり中学時代の英文法さえ復習していれば、ネイティブともスムーズにコミュニケーションが取れるようになるのです。
とはいっても
- そもそも英文法の勉強方法がよくわからない…
- どんな教材を使えばいいのかわからない
という方も多いと思います。
そこで今回は、
- 英会話における文法の重要性
- 英文法を効果的に学ぶ方法
- おすすめ教材
これらについて解説していきます。
この記事を読み終わったころには
- もう文法で挫折しない自分に合った学習法
これが必ず見つかります。
今文法で挫折している…または挫折しそう!という方。
そこで英語力アップを諦めてしまわないように、必ず最後まで読んでくださいね!
英会話習得に英文法が必要な理由
英文法は大事!と言われることもあれば、英文法は学ばなくても大丈夫!という情報もありますよね。
さらには
- 私は文法わからないけど英語ペラペラです
なんていうインフルエンサーの話を聞くと「実際英文法なんて必要ないのでは?」と思ってしまいがちです。
たしかに中には文法を勉強せずに英語習得したという方もいるかもしれません。ですがこれはかなり稀なケースです。
とはいっても英文法を学ぶ重要性を理解していないことにはやる気もでません。そこでまずは具体的に英文法がなぜ必要なのかについてお伝えしていきます。
英語の語順や文法は日本語と全く違うから
英語の語順や文法が日本語と大きく違うということは、英文法が必要となる第一の理由です。
主な違いの例を挙げると、日本語だと、
- 主語+目的語+述語(動詞など)(例:私はテニスをする)
こちらの語順なのに対し、
英語は、
- 主語+動詞+目的語(例:I play tennis)
このように主語のあとに動詞という語順になります。
また、否定文は日本語が「ない」「しない」が文の一番最後にくるのに対し、英語は主語のすぐ後にきます。
この違いがを理解していないと単語だけを伝えることになったり、めちゃくちゃな語順で相手もなかなか理解できません。
そうなると思うように英会話もできず、英文を読むこともできません。
相手に伝えたいことを正しく伝えるため
英文法の習得は、コミュニケーションにおいて自分の意図を相手に明確かつ正確に伝えるために欠かせません。
英会話のレッスン中や雑談であれば、正しく伝わらなくても大きな影響はないのですが、ビジネスや友人関係の情報伝達などで誤解を与えてしまうと大きなトラブルにつながります。
誠実な人柄だったとしても、文法の間違いによって誤解を与えてしまうともったいないですよね。
その人が話している言語が正確であるということは、周りの人にコミュニケーションにおける信頼を与えるでしょう。
結果的に新しい仕事や新しい友人との出会いにもつながる可能性もあります。
そのため、正しい文法を学ぶということは、思いや情報を正確に伝え、周りの人とのつながりを強化するために非常に大切なのです。
細かいニュアンスを伝えるため
また、細かいニュアンスを伝えるためにも英文法は大切です。
英語には、いくつか日本語にはない概念があり、それを把握して会話に使えるとネイティブが聞いても違和感のない会話ができます。
例えば、次のような要素が日本語にはない概念です。
- a/an theなどの冠詞…名詞の前に置き、特定のものかどうかを表す。
- 単数形/複数形…日本語には区別する文化はないが、英語は単数ー複数を区別する。
- 現在完了…「ずっと〜しつづけている」「たった今〜したところだ」「〜した経験がある」など、過去形や現在形だけでは伝わりきらないニュアンス
このように、細かいニュアンスを相手に伝えることができると、ネイティブともストレスなく会話もできるようになります。
長い文章で話せるようになるため
英文法をしっかりと学ぶことで、長い文章や詳細な情報も理解&伝えることができるようになります。その結果、より充実した会話ができるでしょう。
例えば、「What sports did you play when you were a student?」(学生時代どんなスポーツをしていましたか?)と聞かれた場合、単に「I played tennis.」(テニスをしていました)と短く答えることもできますが、それだけでは会話が続かないかもしれません。
しかし、中学校時代の英文法を学ぶと、以下のように答えることができます。「When I was a junior high school student, I joined the tennis club and it was very fun. But when I was in high school, I was on the volleyball team.」(中学生の時はテニスクラブに入っていて、楽しかったです。ですが、高校時代はバレーボールチームに所属していました。)
このように話せば、相手も「Did you stop playing tennis? Why?」(テニスやめちゃったんですか?どうして?)などと興味を持って会話を続けるでしょう。
このように、英文法を学べば学ぶほど、自分自身や相手について詳しく話せるようになります。文法というルールを知っておくと、単語を入れ替えるだけでさまざまな文ができるような、表現の型を手に入れることができます。ネイティブと会話のキャッチボールをスムーズにしたい!ということであれば伝えたいことをしっかり伝えるための文法知識はマストです。
簡単な英会話は中学レベルで十分
冒頭でもお伝えしましたが、日常的な英会話には中学レベルの英語知識があれば十分です。海外ドラマや映画などネイティブの会話を聞いていると、中学英語で習う文法をもとにした表現ばかりだということに気づくかと思います。
基本的な挨拶や日常生活で使うフレーズは、中学校で習う単語や文法でほとんどカバーできます。
また、レストランでの注文、道案内の聞き方、ショッピングでのやりとりなど、基本的なコミュニケーションに必要な表現は意外とシンプルです。
このことを知ると、英会話に対するハードルがかなり下がるのではないでしょうか?
中学英語をしっかり復習するだけでも、基本的な英会話はかなりこなせるようになるので、簡単な英文法教材を使って少しずつでも始めてみましょう。
英文法の効率的な勉強法
続いて、英文法の勉強法をお伝えします。
基本的には、中学英語の復習です。
ただ、中学時代と同様の学び方だと時間がかかってしまいます。
そこで、英会話という目的に絞って、勉強を進めることがおすすめです。ポイントは、「声に出す」「音声学習をする」ことです。
1.とにかく読んで理解
英文法を学びはじめの頃は、とにかく参考書を「読んで」英文法の基本的なルールを理解しましょう。「書く」という作業は労力がかかる割に定着率が悪いです。また、忙しい社会人にとってはいちいちノートに書き写す作業はかなりしんどいですよね。効率よくインプットを進めるためにも、何周も読んで理解を深めていきましょう。
最近は、大人向けの英文法学び直し参考書も豊富にあり、学生時代に英文法を苦手としていた方でも学びやすいように書かれています。
そのような参考書を読み、難しいと感じた部分は関連する箇所のYouTubeを見たり、Webサイトを見たりして理解を深めましょう。
2.問題を解いて理解度チェック
内容を理解したら、問題を解いて自分の理解度をチェックします。
様々な問題形式で解くことで、多面的な方向から理解度をチェックすることができるでしょう。
例えば、以下のような問題形式があげられます。
- 穴埋め問題式(前置詞や時制の理解度チェック)
- 並べ替え問題形式(語順や品詞のチェック)
- 和訳/英訳
問題集の問題を全部できるまで何周か解いて、最終的には、問題形式にかかわらずすべての問題の和訳・英訳ができるようになるまでにすると理想的です。
また、音声付きの問題集を選ぶことでより英会話の実践演習に近い形で学習できます。学生さんなどで時間に余裕があれば音声を聞いて、文章を書き出すディクテーションにも挑戦してみましょう。
3.例文を丸覚えする
参考書や問題集についている例文は基本形なので、丸覚えするようにしましょう。
丸覚えでは、以下の状態を目指してみてください。
- 和訳のみで英訳できる状態
- 音声のみで完璧に書き出せる状態
- 何もなくてもそらで英文が出てくる状態
基本を覚えてしまえば、単語の入れ替えで様々に応用することができます。”
4.例文は声に出して覚える
例文の丸覚えをするためには、声に出して覚えることが大切です。
声に出すことで、記憶に残り、自分の発音をチェックすることができます。
特に、英会話ができるようになることを目標にしている方は、最終的なアウトプット形式がスピーキングなので音声による練習は欠かせません。
そのためにも、例文にネイティブの音声がついている参考書はおすすめです。また、音声の速さが変えられるとより良いでしょう。
5.独り言で実践トレーニング
基本形を覚えたら、次は独り言で実践トレーニングがおすすめです。
覚えた基本形の単語を入れ替えて、色々な文章を作ってみましょう。
例えば、I play [tennis]を覚えたら、I play [ ]の目的語の部分に自分の好きなスポーツを入れて文章を作ります。
それを、机に向かうことができない時間も、声に出したり、心の中で呟いてみるのです。
この時、[ ]の中で言ってみたい単語を調べたり、どのように使うかを考えたりすることで学びが広がるでしょう。
6.オンライン英会話などで実践
自分の理解度を確認するため、また実践経験を増やすためにオンライン英会話はおすすめの方法です。
オンライン英会話ではネイティブ相手に習った英文法をアウトプットしてみると、たくさんの発見があるでしょう。
正しく伝わると嬉しいですし、間違っていたら訂正してもらうこともできます。
習った英文は実際のネイティブは使わないものだったり、生の英語を使っている人の意見が聞けるのはとても貴重です。単語や文法の使い方の新たなアドバイスももらうことができます。
ぜひ、英文法習得のひとつの目標としてみてください。
初心者が最低限理解すべき基礎文法
この章では、英文法の初心者が最低限理解すべき基礎文法についての概要と学び方をお伝えします。
より詳しく学ぶためには、後述の教材を参考にして下さいね。
品詞の意味
品詞とは、単語を語形や意味、文法などから分類したものになります。
例えば、以下のような品詞を覚えておくと良いでしょう。
名詞:ものや人の名前を表す 例:「apple」「Emma」「Tokyo」
代名詞:名詞を指すものとして、名詞と同じように働く 例:「it」「I」「he」
動詞:動きや状態を表す 例:「play」「swim」「like」
形容詞:名詞の特徴や性質を表す 例:「a beautiful woman」の「beautiful」
副詞:名詞以外の特徴や性質を表す 例:「I walk fast」の「fast」
前置詞:名詞の前に置くと場所や時間、方向などの状態が説明できる。
接続詞:文と文のつながりを表す。
1つの単語が1つの品詞とは限らず、1単語で複数の品詞を持つ場合もあります。
例えば、「drink」は動詞で「飲む」、名詞で「飲み物」を表します。bookのように、「本」という名詞の他に「予約する」と異なる品詞を持つ単語もあります。
そのような単語を正しく理解するためには、文中での役割から品詞を特定することが大事になります。文中での役割は、次の項目で説明する語順によって大きく変化します。
語順ルール
英語は、「配置の言語」と言われることがあります。日本語は、「てにをは」のように助詞で文中の役割を判断しますが、英語では文中での単語の「配置」によって意味が変わるのです。
そのため、語順を間違えてしまうとまったく意味が変わってしまうことがあります。
例えば、日本語なら「ライオンはシマウマを追いかける」の語順が「シマウマをライオンは追いかける」と変わっても同じ意味ですよね。
一方で、英語だと、「A lion chases a zebra」(ライオンはシマウマを追いかける)の語順が「A zebra chases a lion」(シマウマはライオンを追いかける)と変わると、全く異なる状況になってしまいます。
日本語の思考の順番が異なるため、はじめは戸惑うかもしれませんが、基本的なルールを覚えておけば、あとは練習あるのみです。
押さえておくべき最低限のルールをご紹介します。
前提として、文中での役割を表す要素を説明します。
S:主語(subject)。文の主体を表す。
V:動詞(verb)。主体の動作や状態を表す。
O:目的語(object)。動作の対象となる言葉。
C:補語(complement)。主体とイコールの関係を表す言葉。
M:修飾語 (modifier) 。文型に影響を及ぼさず、各要素をより詳しく説明する言葉。
このSVOCを使って、5つの形の文を作ることができます。これは5文型といって、すべての文は5つの形に分けることができます。
修飾語のMはどの文型にも付くことがあり、それぞれの要素を説明します。
第一文型:S+V:「S(主語)はV(動詞)する」例:He walks.
ただ、実際にはHe walks fast.(彼は速く歩く)や、He walks to school.(彼は学校に行く)のようにM(修飾語)が見られることもあります。
第二文型:S+V+C:「S(主語)はC(補語)である」例:He is Ken.
SとCがイコールの関係になります。例えば、He is Ken.(彼は健です)はHe=Kenの関係になります。
また、He looks happy.(彼は幸せそうに見える)もHe=happyです。そのためV(動詞)は、イコールの関係や状態を表す動詞です。
英会話では、That’s sounds intersting.(面白そうだね!)という表現などもよく使われます。
第三文型:S+V+O:「S(主語)はO(目的語)に対してV(動詞)する」例:I play tennis.
主体が対象に対して何か動作を起こすという形です。
第四文型:S+V+O(目的語1)+O(目的語2):「S(主語)はO(目的語1)に対してO(目的語2)をV(動詞)する」例:I gave him a scarf.
何かを送ったり、あげたりする時に使われる文型になります。
そのため動詞は、give(与える),tell(伝える),buy(買う),teach(教える), cook(料理する), send(送る)など大体決まっています。
第五文型:S+V+O+C:「S(主語)はO(目的語)をC(補語)の状態にする」例:「He makes me happy.」(彼は私を幸せにする)
動詞の作用により、目的語と補語がイコールの関係になります。
「He makes me happy.」は、「彼は私を幸せにした」という意味なのですが、動詞のmakeが、me(私)= happy(幸せ)という状態を作っている、という風に考えて下さい。
これらの文型を理解することで、シンプルな文から複雑な文まで作ることができ、英会話の幅が広がります。
be動詞と一般動詞の違い
英語の動詞には、「be動詞」と「一般動詞」の2種類があります。
be動詞以外は、全て一般動詞です。be動詞だけが活用の仕方や疑問文、否定文の形が特殊なので、分けて覚える必要があります。
be動詞:「である」「存在する」を表す動詞。
「be」を原型として、am、are、is と変化します。動詞の活用は以下のように覚えると便利です。
主語が単数系の場合:Iはam、Youはare、それ以外はis 。
主語が複数形の場合:主語に関わらずare。
また、be動詞の疑問文と否定文の作り方は以下です。
疑問文(?で終わるとき)の作り方:be動詞を文頭に持ってくる。例:You are Ken.→Are you Ken?
否定文(notをつけるとき)の作り方:notを動詞の後に持ってくる。例:You are Ken.→You are not Ken.(You aren’t Kenと短縮されることが多いです。)
一般動詞:be動詞以外の全ての動詞です。play,eat,enjoy,lookなど多岐に渡ります。
動詞は以下のように活用されます。
主語が単数系の場合:IとYouの場合動詞の原形、それ以外はsをつける 例:I play tennis. He plays baseball.
主語が複数形の場合:主語に関わらず原形。例:They play basketball.
疑問文、否定文になると隠れていたdoが動詞の前に登場する、と考えて下さい。
IとYou以外の単数系は、sがdoに持って行かれdoesとなり、動詞は原形になります。このdoやdoesを動かすと考えて下さい。
疑問文:doを文頭に持ってくる。例:Do you play tennis? Does he play tennis?
否定文:notをdoの後に持ってくる。例:I do not play tennis. He does not play tennis.(I don’t play tennis. He doesn’t play tennis.と短縮されることが多いです。)
人称代名詞と変形パターン
人称代名詞とは、人を表す代名詞のことです。それぞれ I (単数)、We(複数)=1人称 You(単数・複数)=2人称 He She (単数) They(複数)=3人称と呼ばれます。
日本語なら、「〇〇さんは…」と同じ人の名前を何度言っても違和感はありませんが、英語では1度出てきたら次は代名詞にする必要があります。
また、この代名詞は文中でどんな役割を果たすか(「格」と呼ばれます)によって、形が変わります。
具体的には、主語の時(=主格)、「誰々の」と所有を表したいとき(=所有格)、目的語の時(=目的格)、「誰々の物です」と言いたいとき(=所有代名詞)
「私」なら、主格:I 所有格:my 目的格:me 所有代名詞:mine のように変化します。
例文は以下の通りです。
I am Ken.(私は健です)
She loves me.(彼女は私のことを愛しています)
My daughter is cute.(私の娘は可愛いです)
The smartphone on the table is mine.(テーブルの上のスマートフォンは私のです)
You、He、She、It、We、Theyにもそれぞれ活用形がありますのでリズム良く反復練習をしましょう!
単数と複数の形
日本語であれば、単語の単数・複数の区別はありませんが、英語では単数・複数を明確に区別します。
英会話の場面でも、単数形か、複数形かで相手にイメージさせるものが大きく異なります。
また、主語が複数形だとareになる、など文の中でもふるまい方の区別もあるので、理解しておくことが必要です。
前提として、すべての名詞に単数形・複数形があるわけではありません。
単語によっては数を表すことができず、単複の区別がないものもあります。
数えられる単語の可算名詞に対し、数えられない名詞は不可算名詞と呼ばれます。
例えば、water(水)、sugar(砂糖)など決まった形がない、抽象的概念、小さすぎるものが不可算名詞になります。
中にはbread(パン)など一見数えられそうな不可算名詞もあるので注意が必要です。
続いて、可算名詞の複数形の作り方を紹介します。
通常、単数系の動詞の原形の語尾にsをつけます。
例:a cat→cats
語尾によってはesとなることもあります。
例:dish→dishes
また、不規則に変化するものもあります。
例:man→men person→people child→children
不規則な変化は、反復練習によって覚えることが必要です。
冠詞
冠詞とは、名詞の前につく「a/an」「the」のこと。
ある程度英語に慣れてきても、付けるべき冠詞がついていなかったり、冠詞が間違っていたりすると、どこか拙い英語に聞こえてしまいます。
特に英会話でネイティブと対等に渡り合いたい方やプロフェッショナルとして仕事で英語を使いたい方はぜひ押さえておいて下さい。
冠詞は2つの種類に分けられます。
a/an:a cat an apple(母音の前はaがanに変化します。)
多数の中から、「なんでも良いから1つ」を表します。
the:the cat
多数の中から、「特定の1つ」を表します。
aとtheの区別の仕方の一つは、心に思い浮かべた時にはっきり特定のものが思い浮かぶかどうか、です。
例として、「猫が飼いたい」と言いたいとしましょう。
もし、飼いたい猫がまだどんな猫か決まっていない場合、は「a cat」で表します。
心に決めたあの猫が飼いたい場合、例えば、ペットショップの3段目の棚にいるあのシマシマの猫が飼いたい場合は、「the cat」です。
他にも太陽(The sun)や月(The moon)など、この世に一つしかないものはtheをつけます。
また、aやanは一つのものを表すので、単数形の場合のみ使われます。
複数形となるとaやanは付かず、「冠詞なし+複数形」で表されます。theは複数の場合でも使用可能です。
基本の時制
時制とは、現在・過去・未来などの時を表す文法のルールです。
英会話では時制が使いこなせると、過去の思い出や未来の計画まで話すことができて会話の幅が広がるでしょう。
ここでは、基本的な現在形・過去形・未来形についてご紹介します。
◼️現在形
現在というと「今」のようなイメージがあると思いますが、英語でいう「現在」は過去から未来まで長い間続く習慣や今の状態を表します。たとえば朝や夜のルーティンについて話したいとき、現在の気分について話すときに最適です。
一般動詞では動詞の原形、be動詞では主語に合わせた形で表します。
例:I get up at six.(私は6時に起きます。)I am hungry,(お腹が空いています)
◼️過去形
過去の出来事を表します。先週末のことから子供の頃の思い出まで幅広く使えます。
一般動詞には、動詞の語尾に-edを付ける形(例:watch→watched)が一般的ですが、中には不規則な動詞もあります。(例:give→gave、eat→ate)
また、疑問文・否定文になるとdidが前述のdoと同じように、「Did you…?」「I did not(I didn’t)」という形となります。
例:I watched TV last night. (私は昨日テレビを見ました。)
be動詞の過去形は、「Youと複数形がwere/それ以外がwas」と覚えて下さい。
例:You were right. I was tired. She was happy.
◼️未来形
未来の出来事を表します。今週の予定から将来の展望まで話すことができます。
未来形には、2つの言い方があります。
・主語+will+動詞の原形:話し手の予想や思いつきという気持ちが強い場合に使われます。
I think I will go to the store later.
・主語+be going to+動詞の原形:予定など、計画していることを話したい場合に使われます。
I’m going to go shopping next Friday.
今紹介したもの以外にも、過去から現在まで続くことなどを表せる、現在完了形などの時制があります。上記の時制を使いこなせるようになったら、学び始めましょう。
動詞の活用形
動詞には、4つの活用形があります。
前述の、原形、過去形の他、過去分詞形、現在分詞形です。
過去分詞形は、主に現在完了形や、「〜された」など受け身の文章を作るときに使われます。
過去形と同じように、動詞の原形の語尾に「ed」を付ける形が一般的ですが、不規則に変化するものもあります。
不規則な変化の仕方は、過去分詞形が過去形と同じ、過去形とも全く違う過去分詞、過去分詞になって原形に戻るもの…などさまざまです。
現在分詞形は、「今〜している」を表す現在進行形や、「〜すること」を表す動名詞などの形で使われます。
動詞の原形の語尾にingをつけます。語尾の形によっては多少の変化はあるものの、不規則変化は見られません。
規則的なルールを知った上で、不規則な活用形の暗記にも挑戦してみましょう。
ポイントとしては、変化の大きい「原形ー過去形ー過去分詞形」の3つをリズムよく反復することです。
また、不規則な中にもいくつかパターンがあるので、そのパターンごとに覚えるのも一つの方法です。
例えば、不規則に変化し、過去分詞形は語尾にenがつくパターンがあります。
(現在形→過去形→過去分詞)
eat→ate→eaten
write→wrote→written
see→saw→seen
また、語の中の母音がi→a→uと変化するものもあります。
begin→began→begun
sing→sang→sung
ややこしさを感じられる方もいるかもしれません。ただ、不規則に変化する動詞は無限ではありません。
不規則動詞一覧表(Google検索でも出てきます)などを活用してください。8割ぐらいを暗記することができたら、会話の中で不規則動詞が出てきても理解することができるはずです。
おすすめの文法教材
英会話のため、という観点からおすすめの英文法教材を紹介します。
◼️世界一わかりやすい英文法の授業 著:関正生
タイトルの通り、英文法について噛み砕いてわかりやすく説明されています。
クスリと笑ってしまうようなイラストもあり、記憶に残りやすいでしょう。
また、英会話で使うとしたら…の観点からも説明がされているので、英会話のための英文法を学ぼうとしている人には効果的です。
問題演習や音声はついていないので、必要に応じて他の教材で補う必要があります。
◼️英語のハノン 初級 ――スピーキングのためのやりなおし英文法スーパードリル 著:横山雅彦, 中村佐知子
落ち着いた上品な装丁が印象的なテキスト。
「話すこと」を目的に書かれたこの本は、音声による練習問題が豊富なことが特徴です。
一般的な多くの文法書では、音源はついていてもあくまでも読み書きの練習が中心の問題が多いかと思います。
この本は、問題1つ1つが音源を中心としており、音声を繰り返したり、音声の指示に従って問題を進めていくのが特色です。
このような練習を重ねることで、英会話をマスターする近道ができるでしょう。
初級から上級までのシリーズがあるので、ご自身のレベルに合わせて取り組むことも可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
英会話における英文法の重要性が分かっていただけたのではないかと思います。
英文法は、英会話を学びたいあなたの味方。学べば学ぶほど、英会話の幅を広げてくれるものです。
ぜひ前向きな気持ちで取り組んでみて下さいね!
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