リスニングができない!苦手な人でも克服できる効果的な学習法

「英語の4技能の中で1番リスニングが苦手」
「リスニングの勉強をしているけれど全く変化を感じない」
「音声によって聞き取れる量にムラがある」
みなさんはこのような悩みがあって、今この記事を読んでくれているのではないでしょうか?

そして
「本当にリスニング力ってアップできるのかな?」
このように不安に感じているかもしれませんが、大丈夫です。なぜなら現在は6か国語がペラペラで、英語コーチングスクールのDES(Dana’s English School)の学校長を務める私でも、以前は皆さんと同じリスニングレベルだったからです。

今回は、複数言語をマスターしてきた私だからこそお伝えできる「誰でも効果を実感できる正しいリスニング勉強法」
こちらについて解説していきます。私が紹介する勉強法を実践し継続することで、英検やTOEICで高得点をゲットすることはもちろん、ゆくゆくは洋画を字幕なしで観ることも夢ではありません。リスニングに苦手意識を持っている方や、リスニング力を大幅にアップさせたい方はぜひ最後まで読んでくださいね

リスニングができない理由や原因

リスニングの苦手意識を払拭するために、まず必要なのはその原因を特定することです。伸び悩む原因が分からないのに、やみくもに今の勉強法を続けていても、結果はついてきません。原因を特定することによって、その次に取るべきアクションが何かが見えてきます。
それではさっそく、リスニングができない理由・原因はどこにあるのか、その疑問を解決していきましょう。

単語・文法の基礎知識が不足している

英語初心者に多いのが、単語・文法の基礎知識不足です。基本的な単語も文法も理解できていなければ当然英語を聞き取ることはできません。
とくに英文を読むのと違ってリスニングは、次々と英語の音声が流れていくので瞬時にその意味を理解しなければなりません。そのため、十分なリスニング力を付けるためには英語を素早く頭の中で処理できるくらいの英語力が必要になります。英語をマスターした人の中には、単語・文法を勉強せずに英語話せるようになりました!という方もいますが、これは少数の人の事例であって再現性はありません。単語・文法ときくと耳が痛い人もいるかもしれないですが、本気で英語をマスターしたいのであればやらない理由はありません。

カタカナ英語で発音を覚えている

英語の音には、日本にはない子音と母音がたくさん含まれているため、日本語の発音と大きく異なります。ですが従来の学校英語では、英語の発音を勉強することはあまり重視されてきませんでしたよね。そのため英語の発音を文字から覚えようとする人が非常に多いです。

たとえば、
・Good morning
この単語はカタカナで書くと「グッド モーニング」と記載されるかもしれませんが、実際のネイティブ発音はdやgはほぼ発音されず「ッグモーニンッ」みたいな音になります。
つまり何が言いたいかというと、「グッド モーニング」と「ッグモーニンッ」では音が違い過ぎるので当然聞こえるわけがないですよね?ということです。
こんな感じで、単語の発音を間違って覚えていたり、オリジナルの発音でスピーキングの練習していたりすると一生英語は聞き取れるようになりません

スピードやリズム、抑揚に慣れていない

英語と日本語が大きく異なるのは、発音の問題だけではありません。
スピードやリズム、抑揚さえも日本語とは全く異なるのです。
仮に、英語の基礎知識や発音の知識があったとしても、実際の英語のリスニングではスピードやリズム、抑揚などに慣れていなければ長い文章になったときには十分に対応できません。

英語特有のルールを知らない

英語には以下のように日本語とは異なるルールが多く存在します。

  • リンキング・リエゾン

リンキング(別名・リエゾン) とは、2つの音が繋がって発音される英語特有の音声変化のことです。子音と母音、単語と単語同士をつなげて発音することで、音が変化することを表します。

  • リダクション

リダクション(脱落)とは、文章の中で本来発音されるべき音が文字通りに発音されず、省略されたり脱落したりする現象のことです。

  • 弱形と強形

実際の会話では、状況に応じて強く発音したり弱く発音したりする単語があり、それらを弱形と強形と呼びます。たとえばit やofなど、機能語(文法上は必要ですが文の意味には影響を与えない語)は文中では弱く読まれます。逆に英文の中で意味を与える名詞や動詞などの内容語は強く発音されます。

どうしてこのようなことが起きるのか、という理由はシンプルです。
・そのほうが会話しやすいから
です。
日本語でも、会話中にどの単語も一言一句かかさずはっきり発音する、なんてことはありませんよね。みなさんが洗濯機を「せんたっき」と発音するのと同じです。
人間がより話しやすいように自然と音を変化させています。よく、「単語単位のリスニングは聴き取れるのに、文章になると分からなくなる」という方がいますが、それは上記の英語の音変化の影響で単語と単語の音がつながったり、欠落したりするというルールを十分に理解していないことが原因に挙げられます。

アウトプットの練習をしていない

リスニングの練習=たくさんの音源をただ聴くだけ、になっていませんか?
ネイティブのリスニングを完璧に聞き取るためには、インプットだけではなく

  • ネイティブ英語をその音のまま受け入れて、アレンジすることなくアウトプットする

このトレーニングが必要不可欠です。自分が発音できない音は当然聞こえるはずはありません。

また、たとえ英語の音源を聞いても、それを自分の頭の中で文字に置き換えて発音もアレンジしてしまったり、今まで聞いたことのある英語に変換したりしていませんか?
それでは全く意味がありません。聞こえた音をそのまま真似して発音することを意識しましょう。

初心者がやりがちな誤った対策法・勉強法

次に、英語初心者の方がやりがちな誤った対策法・勉強法についてご紹介します。
どうすればリスニングが伸びるのか分からず、やみくもに手をつけて全然伸びない!という経験がある方は、当てはまっていないかぜひチェックしてみてください。

洋楽やYoutubeなどを聞き流すだけ

先程も少しお伝えしましたが、英語初心者の方が洋楽やYouTubeなどの英語音声をひたすら聞き流していても、それだけでリスニング力が伸びることはありません。英語の基礎がしっかりと固まっていない状態で、いくら英語をインプットしてもそれはただの音声としか認識されません。

いろいろな教材や学習方法をかじっている

「英語の知識を増やしたい」からといっていろいろな教材や学習方法を試すことは一見素晴らしいことのように見えますが、むしろ効率が悪いです。中途半端にあれこれ手を出してしまうと、一度覚えたものを別の参考書でもまた学び直すことになり、時間とお金の無駄です。もちろんなかなか自分にぴったりの参考書や学習法を見つけることは簡単ではないですが、

  • 1冊買ったらそれをまず1週間毎日使ってみる。

このように決めましょう。1日2日では自分に合っているのかどうかはわかりません。最低でも1週間使って、使いずらいなと思ったら他の参考書を探してみましょう。
基本的に英語学習においては、自分のレベルにあった1つの教材を完璧になるまでしっかりやりこむのが鉄則です。

リスニングの苦手を克服するための必要な能力は2つ!

それでは、苦手な理由や原因がわかったところでまずはリスニングにおいて必要な2つの能力についてご説明します

①聞き取り能力

1つ目は、

  • 音声変化や正しい発音など、英語特有の音を聞き分ける能力

英語には、日本語にはない特有の音が数多く存在します。それらのリスニングができるようになるためには、英語特有の音を聴き取れるようになる必要があるのです。

②意味取り能力

2つ目は、

  • 知識としてインプットした単語・文法を理解する能力

英会話のリスニングでは、英語の音を認識すると同時に瞬時にその意味を理解しなければいけません。
そのため、聞き取り能力、意味取り能力、どちらの力もあって初めてリスニングができるようになります。

リスニングの苦手を克服する具体的な方法

次はいよいよ、リスニングの苦手意識を克服するための具体的な英語学習の方法をご紹介します。読み進めながら、今の自分に何が必要なのかを考えてみてくださいね。

語彙力や文法力を身につける

リスニング力を伸ばすために、まず最初に取り組んでほしいのは語彙力や文法力といった英語の土台作りです。初歩的なことのように見えて、実は根本の部分であるこれらが出来ていない方はとても多いです。
日常英会話においては、中学英語レベルの文法ができていれば十分なので、最初からリスニングの練習問題を解くのではなく、まずは焦らず英語の基礎を固めていきましょう

英単語はイメージで覚える!

英単語は単語帳に書かれている単語の意味をそのまま暗記する必要はありません。
例えば、英単語のpraiseは「称賛する」という意味ですが、そのまま覚えるには堅苦しくてあまり使わないので覚えにくいですよね。このような場合は、「褒める」のような分かりやすい言葉に置き換え、「誰かが誰かを褒めている場面」を思い浮かべられるようになればそれでOKです。大切なのは、覚えた単語を実際に使いこなせるようになることなので、わざわざ単語帳に書かれている意味をそっくりそのまま覚えようとしなくてもいいのです。

また、

  • 英単語単体ではなくフレーズごと覚える

これも大切です。例えば、afraidという英単語は単体だと「恐れ・恐怖」という意味ですが、I’m afraid~というフレーズで「申し訳ございませんが~です」という違った意味になります。このような場合、たとえ単語単体の意味は覚えていたとしても、フレーズ暗記をしていなければとっさにリスニングで意味を理解することはできませんよね。
このように、フレーズ暗記を徹底していけば簡単に聞き取れる英語が増えていき、長い文であってもリスニングできる範囲が広がっていきます。

アクセントや音声変化のルールを学ぶ

世界には、いろんなアクセントで英語を話す方たちがいます。そんな中、アメリカ人のきれいな英語が聞き取れないのに、アクセントの癖が強いと言われるインド人・アフリカ人・ニュージーランド人などの英語を聞き取ることができるでしょうか?英語がペラペラの私ですら、相手が何を言っているのかわからずに聞き返すこともあるくらいなので、それはおそらく不可能と言っていいでしょう。いくら英単語をたくさん覚えていたとしても、正しいアクセントで言葉を発することができなければ、相手に聞き取ってさえもらえないのです。
このように、正しいアクセントを学ぶことは、リスニングを聞き取れるようになるためにとても重要なのです。

次に、先程説明したリエゾン、リダクション、弱形などの英語特有の音声変化のルールを学ぶことも大切です。
その際に意識してほしいのが、

  • 発音記号から英語の音を学ばない
  • ネイティブ音声をひたすら真似する

ということです。

まず、発音記号から学ぶのがNGな理由は、実際の会話では英語のリズム・イントネーション・抑揚などがあるので、発音記号と実際の発音が全然違うからです。
また音声変化の細かいルールをすべて細かく覚えるのは非効率なので、実際のネイティブ音声をとにかく聞こえたまま真似するという音学習を徹底しましょう。

自分に合ったレベルのリスニング教材を選ぶ

リスニング教材は必ず自分に合ったレベルの教材を選びましょう。
具体的には、

  • 実際に聴いたときに8割程度理解できるもの

このレベルを選んで勉強しましょう!

いきなり難しい教材を使ってしまうと、

  • 出てくる単語が分からないものばかりでかなりの数の意味を調べる必要がでてくる
  • スピードが速すぎていくら繰り返してもリスニングが聞き取れなくてやる気を失う

このような状態になります。英語学習に挫折しないためにも、現在のリスニング力・語彙力で大体の音声が聴き取れるような教材を選びましょう。

リプロダクションを習慣にする

リプロダクションとは、プロの通訳士を育成するための訓練にも使用されるトレーニング方法で、

  • リスニング教材などの英語音声を一定の場所で止めたあと、聞こえてきた文章をそのまま英語で繰り返す勉強法
  • です。

やり方を簡単に説明すると
①音声をリスニングする
②音声を止める
③聞こえた音を声に出してリピートする
このような流れになります。

リプロダクションを継続することで、リスニング力や発音力の強化はもちろん、スピーキング力も劇的に伸ばすことができます。

ただし、この時1点意識してほしいことがあります。
それは

  • 目の前の音をそっくりそのままリピートする

ということです。
例えば、but I は「バットアイ」と切って発音するのではなく、実際の会話では「バライ」のようにつなげて発音しますよね。長い文章は区切りながらでもいいので、聞こえた音をそのまま再現するよう意識しましょう。

リスニング試験はテクニックやコツを習得する

リスニングの試験ではとくにテクニックやコツを抑えることで効率的よくスコアアップが狙えます。

たとえば

  • 必ず問題文は先に読む
  • 聞き取れない単語があっても引きずらない
  • 過去問をたくさん解いて傾向を掴む

などです。

特に、TOEICではリスニングのすべての音源を聞き終わらなくても答えられる問題もあるため、早めに解き終わったら別の設問を先回りして読む時間に充てるなど、問題を解く上でのテクニックや時間配分のコツなども対策問題を通してしっかり把握しておきましょう。

英語字幕がある洋画・海外ドラマを観る

洋画や海外ドラマでは、ネイティブが使う本物の生きた英語を聴くことができます。また、音声だけでなく、字幕や映像からも情報が得られるので、たとえ難しい表現がでてきても、繰り返し視聴を繰り返すうちに字幕と映像でなんとなく英語のまま意味を理解することができ、英語を英語で理解する英語脳の育成にも効果的です。
ただ、この学習法は英語の基礎がしっかりできている方でないと意味がないので、その点は注意してくださいね。

英会話カフェや国際交流イベントに参加してみる

家で黙々とインプット中心の勉強をするよりも、このような場で触れた英語は各段に記憶に残りやすいです。
特に、国際交流イベントは、外国人居住者との交流イベントを市が主催していたり、留学生がかかわるイベントを大学が主催していたりと、あまり知られていないだけで様々な団体から色んな催し物が開催されていたりします。
イベントは無料だったり、参加費が比較的安いことも多いので、お住まいの地域で何か開催されていないかどうか、ぜひ一度調べて参加してみるのもおすすめです。

オンライン英会話を活用する

オンライン英会話を受講するメリットは、マンツーマンレッスンが基本でありながらも

  • 値段が安い
  • 時間の融通が利く
  • 自分にあった講師を選べる
  • 多国籍の講師から様々な国の英語を学べる

などが挙げられます。自宅にいながら気軽にアウトプットの機会を設けることができるので、基礎がある程度固まった人にはおすすめです。

おすすめのリスニング勉強サイト&アプリを紹介!

◎TED Talks
◎BBC Learning English
わたしのイチオシは、こちらの2つの無料動画音声アプリです。リスニングを学ぶだけではなく、リアルな英語フレーズや文化的背景も知ることができます。

また、リスニングに特化した勉強をしたいのであれば
◎Lyrics Training
こちらもオススメです。Lyrics Trainingは、最新の洋楽を使ってゲーム感覚でリスニングを勉強できる無料ウェブサイト・アプリです。ゲームの内容は、流れてきた洋楽の歌詞をタイピング、もしくは選択肢の中から正しい英語を選び出すといったシンプルなものです。4段階のレベルに応じて、歌詞の穴抜き部分が増えていき、難易度が上がるという仕様になっています。曲数も豊富なので、好きな曲を聴きながら楽しくリスニング力を鍛えることができますよ。

リスニングに関するよくある質問

最後に、リスニングに関するよくある質問をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

通勤中など、スキマ時間に役立つオススメのかけ流し音源を教えて!

運転中や通勤中、家事中など、「手は離せないけどせめて耳だけでも英語に触れていたい!」という方は多いですよね。
そんな方にオススメしたいのが、ラジオ音源やポッドキャストです。
◎NHKのラジオ英会話
レベルに応じてさまざまなラジオ講座が開講しているので、きっとご自身にあったレベルのラジオが見つけられるはずです。音源は無料ですが、紙のテキスト・電子書籍も有料で購入することができます。

◎英語のPodcast
ほとんどのチャンネルが無料で、その上一度ダウンロードすれば何度でも繰り返し聴くこともがポイントです。スクリプトやアプリなどを提供しているチャンネルも多く収録されています。”
定番のシャドーイングではなく、リプロダクションをおすすめする理由はなぜ?
リプロダクションのほうが初心者から上級者まで実践できる簡単なトレーニング法だからです。シャドーイングは、流れてきた音声を止めることなくリスニングとスピーキングを同時に行う必要があります。この作業はリプロダクションより難易度が高く、全ての人にとって再現性の高い学習法とは言えません。そのため、私はまずはリプロダクションを行うことを強くオススメしています。

リスニングの勉強を継続するコツを教えて!

英語学習において、何よりも難しいのは継続することですよね。
挫折せず、継続してリスニングの勉強を継続するためのコツとしては、「自分にあったレベルの、好きなジャンルのコンテンツを英語でリスニング&アウトプットすること」です。
例えば、好きなドラマやポッドキャストなどを、1話ずつ全ての音が聴き取れるようになるまで繰り返し視聴をするなどがおすすめです。興味のない映像や音源を繰り返し見たり聴いたりするのは楽しくないので続きませんが、好きなものなら苦にはなりませんよね。何度も聞いているうちに、次第に聞き取れる単語が増えてくるのを実感することができるので、モチベーションアップにも繋がりますよ。

まとめ

いかがでしたか?英語のリスニング対策はとにかくアウトプットすることです!発音できる音は必ず聞こえるので、ぜひあきらめずにトレーニングしていきましょう。今回の記事がみなさんの英語力アップに少しでもつながれば嬉しいです。

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デイナ / Dana 【英語の先生】
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日本に来て10年以上経ちますが私がSNSを通して発信することで多くの日本人の助けになる、とのアドバイスから発信活動を始めました。
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