パラフレーズとは?正しい練習法や効果について解説

英語を勉強しているみなさんのなかには

  • 単語や文法は覚えたけど使いこなせない
  • 英語で言いたいことがスラスラと口から出てこない
  • ネイティブのようにスマートに英会話ができない

このような壁にぶち当たっているという方も多いのではないでしょうか?

とくに中級レベルくらいになると「単語・文法はわかって基本的な英会話もできるけど、複雑な英文をスラスラと英語にするのが難しい」
このように感じる場面も出てくると思います。

そこで今回はその問題を解決する方法の1つである

  • パラフレーズ

こちらについて

  • パラフレーズとは何か
  • パラフレーズで得られる効果やメリット
  • パラフレーズの正しいやり方

この流れで基本的なことから実践方法まで解説していきます。

  • 英会話力を上げたい
  • 流暢に思ったことを英語で伝えられるようになりたい

と言う方は必ず知っておいてほしい内容です!ぜひ最後まで読んでくださいね。

パラフレーズとは何?

そもそもパラフレーズとは何なのでしょうか。

英語学習で言う「パラフレーズ」とは、「元の文章や表現の内容を別の言葉や構造で再現すること」あるいはそのトレーニングを指します

例えば以下のパラフレーズ。

He speaks English fluently.(彼は英語を流暢に話します)

He is proficient in English conversation.(彼は英会話に堪能です)

上記2つは一般動詞とbe動詞を使った異なる文章ですが、「英語が上手に話せる」という内容は一致していますよね?

パラフレーズは内容の確認のときや冗長な印象を避けたい場合など、日常的にもよく使われる手法です。

また英検やTOEICといった英語試験の設問は、実は本文をパラフレーズしただけということも多いもの。

パラフレーズ力をつけることで英語試験の点数が上がったり、流暢な印象を与えられたりと、総合的な英語力を向上させることができます。

リプロダクションやシャドーイングといったものと並び、現在注目を集める英語学習・テクニックです。

パラフレーズ力を鍛えるメリット

パラフレーズは英語力アップに有効な学習手段であるだけではなく、その他にも多くのメリットがあります。

まずはパラフレーズ力を鍛えることで得られるメリットを見ていきましょう。

効率よく単語や熟語を覚えられる

パラフレーズ力を鍛えることで、効率的に単語や熟語を覚えることができます。

なぜならパラフレーズを行いながら単語学習をすることで、同じ意味を指す複数の言葉を一度に学習することができるからです。

例えば「あのカフェのケーキはとても美味しかったです」というシンプルな文章。

以下のような様々な表現があることがわかります。

  • The cake at that café was incredibly delicious.
  • The pastry at the cafe was exceptionally tasty.
  • That café’s dessert was truly delightful.
  • I found the cake at that place to be very yummy.
  • I thoroughly enjoyed the cake from that coffee shop.

「美味しい」という言葉一つをとってもdeliciousだけではなく、tastyやyummyといった色々な言い方があることがわかりますね。

また、同時に同じ(似た)意味を指す言葉を関連付けて学ぶことで、ライティングやスピーキングの最中に素早く複数の単語が思い浮かぶようになります。

同じ単語の繰り返しが続くとたどたどしい印象をあたえてしまいますが、同じ意味の別の単語を用いることでメリハリのある文章を組み立てられるようになります。

さらにパラフレーズ力を鍛える中で、似ているけれども微妙にニュアンスの違う単語も学ぶことができ、英語ネイティブに近い単語の使い方ができるようになるのもポイントです。

的確かつシンプルに伝えられる力がつく

パラフレーズ力を養うことで、的確でシンプルな表現力が向上します。

なぜならパラフレーズを行うことで、その文章の意味を即座に理解し別の言葉で言い換える「英語の瞬発力」が養われるからです。

例えば「The cake that I had at that café was very delicious.」という文章。

文法的に100%正しいですが、これを話し言葉として使うと冗長な印象を与えてしまいます。

これをシンプルにパラフレーズするなら「I really enjoyed the delicious cake from that café.」といったところでしょうか。

この文章で伝えたい「カフェのケーキがとても美味しかった」ことが、後者の英文の方がシンプルにわかりやすく表現されており伝わりやすくなっていますね。

つまりパラフレーズのトレーニングを行うことで、文章の意味を理解する能力が上がるのはもちろん、それを「伝わりやすい英文」に直す力も鍛えられるのです。

英語を英語のまま処理できるようになる

パラフレーズのトレーニングを繰り返すことで、英語を英語のまま処理できるようになり、リスニング力やスピーキング力といった総合的な英語力が向上します。

パラフレーズを行う中で瞬間的に「英文が伝えたいこと」を捉えることができるようになり、日本語を介さずに理解する力がつくからです。

英語を英語のまま処理できるようになると、英語の意味理解の速度は飛躍的に上昇します。

英語を見たまま、あるいは聞いたまま理解できるようになり、リスニング力やリーディング力アップにつながっていきますよ。

また別の構文や単語で言い換えるトレーニングは、瞬間的に英文を作る力も養います。

スムーズに英語が口から出るようになり、スピーキング力向上にもつながります。

会話表現のレパートリーが増える

パラフレーズ力を鍛えて言い換え表現を多く知ることで、英会話表現のレパートリーが増えます。

同じ内容でもTPOや相手に合わせて英語表現が使い分けられるようになり、知らず知らずのうちに相手に失礼な言動をしていた…ということが少なくなります。

例えば「明日までにレポートを送ってもらえますか?」の言い方。

  • Send me the report by tomorrow, please.
  • Can you send me the report by tomorrow?
  • Could you kindly send me the report by tomorrow?
  • Would you be able to send me the report by tomorrow?

どれも同じ内容ですが、下に行くにつれ丁寧の度合いが上がります。

パラフレーズを学ぶ中で単語が持つニュアンスの違いや表現による丁寧さの差などが理解できるようになり、適切な英語が使えるようになりますよ。

パラフレーズ力UPで得られる効果

では次にパラフレーズ力を上げることで得られる具体的な効果を見ていきましょう。

相手に流暢な印象を与える

パラフレーズを行うことで、相手に流暢な印象を与えることができます。

例えば「大丈夫?」という、普段の会話でもよく出てくるこの表現。

  • Are you okay?
  • Is everything all right?
  • Are you fine?
  • How are you doing?
  • Is everything okay with you?
  • Are you alright?

このように様々な言い方があります。

何度も同じフレーズや単語を繰り返すと、機械的でネガティブな印象を与えてしまうこともあるもの。

パラフレーズ力を上げ繰り返しを避けることで、稚拙な英語から流暢で洗練された英語に変化していきます。

ライティングの質が上がる

パラフレーズ力を上げることで、ライティングの質が上がります。

例えばビジネススピーチ・ライティングの基本である「PREP法」。

Point1・・・結論
Reason・・・理由
Example・・・例
Point2・・・結論

「Point1」と「Point2」には同じ内容が入るわけですが、「同じ表現」で繰り返してしまうと、たどたどしく稚拙な印象を与えてしまいます。

ここで1つの例を見てみましょう。

I propose strengthening our support system to enhance customer satisfaction. Customer satisfaction is a key driver for corporate growth as it directly correlates with sales. For instance, Company A, which reinforced its customer support last year, experienced a 25% increase in sales. Due to reasons like this, I propose strengthening our support system to enhance customer satisfaction.

②I propose strengthening our support system to enhance customer satisfaction. Customer satisfaction is a key driver for corporate growth as it directly correlates with sales. For instance, Company A, which reinforced its customer support last year, experienced a 25% increase in sales. Due to reasons like this, I recommend prioritizing customer interactions for the improvement of customer satisfaction.

①②の訳 : 顧客満足度向上のためにサポート体制の強化を提案いたします。顧客満足度は企業成長の鍵であり、売上につながっていくからです。例えば去年カスタマーサポートを増強したA社は、25%売上が伸びました。このような理由から、 顧客対応を最優先する(顧客満足度向上のためにサポート体制を強化する)ことを提案します。

①も②もまったく同じ内容ですが、①がPointで2回同じ英文を繰り返しているのに対し、②は内容は同じでも言い方を変化させています。

①の方を読むと「さっきも書いてあったよね…。」と、しつこさを感じるものですが、一方の②はほぼ同じ内容であるにも関わらずパラフレーズされているため、文章のまとめとしてすんなり内容が入ってきます。

英語で書かれた論文やスピーチなどをチェックすると、単語の繰り返しや同じ構文の繰り返しはまず無いことがわかるはずです。

パラフレーズ力を上げることで、流暢で洗練された質のライティングができるようになっていきます。

パラフレーズのやり方

パラフレーズでは、主に2つの方法が用いられます。

  • 単語やフレーズの言い換え
  • 異なる構文を使った言い換え

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

単語やフレーズの言い換え

単語やフレーズの言い換えは、パラフレーズでもっとも一般的な手法です。

例えば「それは難しいです」という言い方。

It’s difficultだけではなく

  • It’s challenging
  • It’s hard
  • It’s complicated

などいくつかの単語に置き換えることができます。

また以下のようにもパラフレーズを行うことができます。

  • He is a Math teacher.(彼は数学の先生です)
  • He teaches Math.(彼は数学を教えています。)

表現の仕方は違いますが、どちらも「彼」が「数学を教える」立場であるという内容は一致していますね。

その他にも

  • The book is interesting.(その本は面白い)
  • The book captivates the reader.(その本は読者を魅了している)
  • You can indulge in fruits that are in season for breakfast(朝食にその季節にある果物を堪能できます)
  • You can enjoy seasonal fruits for breakfast.(朝食に季節の果物を楽しめます)

など、シンプルな単語に置き換えたり、be動詞を一般動詞で書き換えたりと様々な方法でパラフレーズが可能です。

異なる構文を使った言い換え

単語やフレーズのパラフレーズに慣れたら、構文を変化させてパラフレーズを行ってみましょう。

例えば「今日は休日なのでオフィスは休みです」の言い方。

  • Since it was a holiday, the office was closed.
  • The office was closed for the holiday.

接続詞から前置詞を使った文章へと構文を変えパラフレーズしています。

その他にも

  • The company will launch a new product.(その会社は新しい商品を発表します)
  • A new product will be launched by the company.(新しい商品はその会社から発表されます)

など能動態から受動態に変えるのもパラフレーズの1つの手法です。

パラフレーズの勉強&練習方法

パラフレーズには様々なメリットがあることがわかったけれど、
・実際にパラフレーズを行おうと思うと言い換え方が思い浮かばない…。
という方がほとんどではないでしょうか?

パラフレーズを英語の授業で習わない日本人にとって、いきなりパラフレーズをするのはハードルが高いものです。

そこで次はいよいよ具体的な勉強法とトレーニングについてご紹介します。

単語帳の類語表現をチェック

パラフレーズのもっとも基本的なテクニックは「単語の置き換え」です。

単語を学習するときは、ぜひ単語帳の「類語表現」もチェックするようにしてください。

類語表現までまとめてイメージとして覚えると、ライティングやスピーキング中に類似単語が思い浮かぶようになり、繰り返しの無いメリハリのある英文が作れるようになります。

また英語試験の問題文は、本文のパラフレーズであることも多いもの。

類語表現も学ぶことで、TOEICや英検の試験にも対応しやすくなります。

英英辞典で学習する

英英辞典で単語をチェックすることは、パラフレーズ学習において非常に有効な手段です。

類義語・類似表現が確認できるだけではなく、それぞれのニュアンスの違いや使われ方の違いなどまで含めて学習できるからです。

例えば「respct」と「admiration」という単語。

単語帳などで見るとどちらも「尊敬」となっているケースがほとんどです。

しかし英英辞典で見ると、そのニュアンスには違いがあることがわかります。

・respect・・・polite behaviour to someone, especially because the person is older or more important than you
(特にその人があなたよりも年上であるか、またはあなたよりも重要な立場にあるための丁寧な態度)

・admire・・・the feeling of liking something or of liking and respecting someone for the good qualities that he, she, or it has
(好きである、または彼、彼女、またはそれが持つ良い特質を尊敬して好むという感情)
cambridge dictionaryより引用

respectがその人物「全体」に対するポジティブな態度や気持ちを表すのに対し、admirationがその人物が持つ「特定」の行動や性質に対するポジティブな気持ちと言ったところでしょうか。

そのため、誰かが何かをなし得たときに「あなたを尊敬している」と伝えたいのであれば、「I respect you」よりも、admirationの動詞であるadmireを使い「I admire you」と言う方がふさわしいです。

英英辞典ならこのようなニュアンスまで含めて学習できます。

ただし英英辞典は英語初心者にはおすすめできません。

英英辞典の説明を理解するには基本的な単語力は必須だからです。

英検なら準2級~、TOEICなら450点~をおおよその目安に、英英辞典を利用するようにしましょう。

類語辞典も併用する

類語辞典もパラフレーズ力アップの強い味方です。

パラフレーズができないのは英語力の問題だけではなく、パラフレーズに不慣れでどのように文章を組み立てれば良いのか分かっていないケースも多々あるからです。

例えば「日本語で」以下の文をパラフレーズしてみてください。
・チェコは年間1人あたり約184リットルのビールを飲む

いかがでしょう?
母国語の日本語であっても、すらすらパラフレーズできた人は少ないのではないでしょうか。

この文章をパラフレーズするなら「チェコは1年間に1人あたりおよそ184リットルのビールを消費する」といったところでしょうか。

パラフレーズ後の文章も知っている単語ばかりなのにすらすらパラフレーズできなかったのは、似通った意味を持つ単語がイメージとして結びついていないからです。

英語も同じです。

たとえ単語単位では意味がすぐにわかっても、イメージとして単語がグルーピングされていないと類語までは思い浮かばないことが多いもの。

単語学習に類語辞典も併用し、類語を含めてイメージとして覚えることでパラフレーズが格段にやりやすくなります

ニュース記事の要約をする

パラフレーズとよく比較される学習法・表現手法に「要約・サマリー(summary)」というものがあります。

「要約・サマリー(summary)」の目的は「元の文章の主要なアイディアや情報を簡潔にまとめ要点を抽出すること」です。

オリジナルの文章の意味や情報をそのまま保つパラフレーズとは目的が違っていますが、ポイントをおさえて要約・サマリーを行うことでパラフレーズ力を向上させることができます。

そのポイントとは「オリジナルの文章の単語や構文を変えて要約」すること。

文章の要点を抑えながら単語や構文の書き換えを行うことで、パラフレーズがスムーズに行えるようになりますよ。

ニュース記事なら一般的な会話文よりも要点を絞りやすく、要約教材としておすすめです。

レベル別おすすめニュース記事サイトをご紹介しますので、ぜひご参考ください。

【初心者~上級者】
VOA Learning English
アメリカの放送局VOAが提供するニュースサイトです。
扱っているニュースも政治からエンタメ系まで幅広く、興味のある話題で要約トレーニングが行えます。
音声はかなりゆっくりとしているため、初心者向けのリスニング教材としても◎です。
ニュース記事はレベル別に分類されているため、自分にぴったりの教材が見つけやすくなっています。

【中級者】
the Japan Times alpha online
the Japan TImesのオンラインサイトです。
その週に起こった世界中の出来事が網羅されており、英語を学習しながら世界情勢を学ぶことができます。
また日本国内のニュースも多く扱われているため、馴染みのある内容で学習を進められますよ。
さらに和訳があるため意味確認がしやすく、効率よく学習が進められるのもポイントです。

有料会員にならないと音声が確認できないデメリットはありますが、記事本文だけでも十分利用価値は高いです。

【上級者】
CBS NEWS
アメリカの放送局CBSのニュースサイトです。

世界最大級のコンテンツ数をほこり、アメリカ政治から国際情勢まで幅広く取り扱われています。
日本人に馴染みのないニュースも多く、またニュースで使われている単語レベルも高めのため、上級者向けのサイトと言えるでしょう。

オンライン英会話で色々な表現を使う

パラフレーズをスムーズに行うには単語力や文法力といったもの以外に、「慣れ」が絶対に必要です。

オンライン英会話を利用し、積極的にパラフレーズしたものをアウトプットしていきましょう。

単語学習や構文学習でインプットした内容を、実際に声に出して使うことで記憶が定着し、パラフレーズが行いやすくなりますよ。

また自分ではちゃんとパラフレーズをしたつもりでも、ニュアンスの違いなどから不適切な表現になってしまっていることもあります。

そういった間違いは自分ではなかなか気付けないものですが、オンライン英会話でパラフレーズした表現を使うことで間違いを指摘してもらえるのもポイントです。

パラフレーズを習慣化するコツ

パラフレーズに慣れていない人が、いきなりパラフレーズを英語学習に取り入れるのは実はかなりハードルが高いもの。

まずはパラフレーズを習慣化するところから始めてみましょう。

続いてはパラフレーズ習慣化のコツをご説明します。

まず日本語でパラフレーズしてみる

母国語であってもパラフレーズを行うのは難しいもの。

なぜならパラフレーズにはオリジナルの文章を理解し、さらにそれを別の言い方に変えるための類似単語知識や構文知識が必要不可欠だからです。

特に構文を変えてパラフレーズするのは、かなり難易度が高いです。

まずは母国語である日本語で、いくつかパラフレーズを考えてみましょう。

「今年は新しいことに挑戦する年にしたい」のパラフレーズにはどんなものがあるでしょうか。

  • 今年は新たな試みに挑戦する一年になるようにしたい。
  • 今年は初めてのことにチャレンジする年にしたい。
  • 今年は新しい物事に挑む一年にしたい。

などが考えられます。

そのうえで「日本語では挑戦はチャレンジと言い換えられるけど、英語ではどんな言葉があるんだろう…。」と調べることで、英語パラフレーズのための語彙力が増えていきます

こういったトレーニングを積み重ねることで類似語の知識は増えますし、なによりパラフレーズに慣れることができ、パラフレーズを習慣化させることができますよ。

新しい語彙と知っている語彙をリンクさせる

新しい語彙に出会った場合は、すでに知っている単語とリンクさせて覚えるようにしましょう。

例えばParticipate(参加する)という単語を学んだなら

  • join
  • take part

といった単語・熟語と関連付けて覚えるのです。

関連付けて覚えることで単語やフレーズを聞いたときに類似語が思い浮かびやすくなり、パラフレーズがスムーズに行いやすくなります

その際、ぜひ活用したいのが英英辞典です。

  • participate・・・to do an activity with other people(他の人と一緒に活動する)
  • join・・・to become a member of an organization(組織のメンバーになる)
  • take part in・・・to do an activity with other people(他の人と一緒に活動する)

https://dictionary.cambridge.org/cambridge dictionaryより引用

英英辞典をチェックするとparticipateとtake part inはほぼ同じで、活動内容や所属組織などに関係なく「他の人と一緒に活動する」ときに使い、残りのjoinは特定の組織に所属するときに使うことがわかります。

類似語とのニュアンスの違いなども理解でき、パラフレーズの際に適切な言葉選びができるようになりますよ。

英語講師に言い換え表現を聞く

レッスン中に講師にパラフレーズができないか聞くのもおすすめです。

例えばレッスン冒頭の挨拶。

毎回「Hello,How are you?」で始めている人は多いのではないでしょうか?

オンライン英会話で講師にパラフレーズを聞くことで効率的に言い換え表現が増やせますし、独学と違い間違いがありません

また英会話講師に聞くことで、自分では思い浮かばなかった意外な言い換え表現に出会えることもあります。

もちろん聞いて終わり…ではなく、実際にそのパラフレーズを使ってみるなどアウトプットを忘れずに行いましょう。

パラフレーズを実践する際の注意点

パラフレーズは英語力アップや英会話表現のレパートリー増強など、多くのメリットがあります。

しかし一方でパラフレーズの効果を得るには、いくつかおさえるべきポイントもあります。

パラフレーズを実践する際の注意点を見ていきましょう。

まずは中学レベルの単語・文法を学ぶ

パラフレーズを行うには、中学校レベルの単語や文法知識は必須です。

なぜならパラフレーズはオリジナルの英文を理解する力と、それを別の英文で表現するための類似語の知識といったものが必要であり、基本的な英語知識は絶対に必要だからです。

例えば先ほどの「参加する」という単語。

バレーボールの大会に参加するという文章なら、以下の文章のように「take part in」「join」「participate」のいずれかを使って表現できます。

  • I will participate in a volleyball tournament.
  • I am joining a volleyball competition.
  • I plan to take part in a volleyball championship.

これは言い換えれば、これらの単語を1つも知らない場合「バレーボールの大会に参加する」という文章は作れないということであり、パラフレーズ以前の問題であることがわかりますね。

まずは中学校レベルの単語・文法をしっかりとおさえ、一般的な事柄であれば英語で表現できるようにしていきましょう

ニュアンスの違いを知っておく

「類似語」と一言で言っても、そのニュアンスには違いがある場合も多いです。

例えば冒頭のほうでも出てきた「それは難しいです」という文章。

以下のような複数のパラフレーズがあります。

  • It’s difficult(難しいです): 一般的で中立的な表現で、何かが解決が難しいという意味
  • It’s challenging(挑戦的です): よりポジティブで、難しいが達成可能であり挑戦として取り組むべきという意味合い
  • It’s hard(厳しいです): 難易度が高い、手ごわいという意味。苦労や努力が必要であることを強調
  • It’s complicated(複雑です): 状況や問題が多層的で理解が難しいという意味。複雑性を強調

それぞれニュアンスが違うことがわかりますね。

また日本語では同じ意味でも、英語として使う場合注意が必要なものもあります。

例えば「slim」「skinny」という単語。

単語帳で見ると「細い」といった意味であることがほとんどです。

しかし実際は

  • slim・・・一般的に健康的でほっそりとした体型を指す。ポジティブな意味合い
  • skinny・・・主に細いことを指し時には健康的でない印象を与える

といった違いがあり、褒め言葉で「You are skinny」と言ったのに怒られてしまった…なんてことにもなりかねません。

ニュアンスの違いも意識しながらパラフレーズの学習を進めていきましょう。

暗記だけはNG

類義語や構文の知識をたくさんインプットしても、それを実際に使うことができなければ宝の持ち腐れになってしまいます。

上記「パラフレーズを習慣化するコツ」のように効率よくパラフレーズ力を上げる方法はありますが、それでもスムーズにアウトプットを行うには「慣れ」が絶対に必要です。

学んだことは必ず書くなり話すなりして、積極的にアウトプットしていきましょう。

アウトプットを増やすことでスムーズにパラフレーズができるようになりますよ。

パラフレーズでオススメの参考書

最後にパラフレーズでおすすめの参考書をご紹介します。

【英英辞典】Longman Dictionary of Contemporary English

Longman Dictionary of Contemporary English は中学校英語レベルの英語初心者にも使いやすい英英辞典です。

およそ2000語の基礎的な単語で英単語の説明がされており、基本レベルの英単語力さえあれば問題なく使用できるからです。

またオンライン辞書のアクセスコードがついており、ネット環境さえあればタブレットなどでも利用できます。

重い辞書を持ち歩く必要がなく、気軽にどこでも使えるのが良いですね。

【類語辞典】Thesaurus

英語の類語辞典の定番とも言えるThesaurus。

パラフレーズトレーニングを英語学習に取り入れたいのであれば、ぜひ持っていたい1冊です。

無料で使えるWeb版もあります。

Web版では類似度が色の違いで表されており、視覚的にもわかりやすいです。

またペーパーバック版では類似語以外に対義語も収録されており、幅広いシーンで使いやすくなっています。

まとめ

様々なメリットのある「パラフレーズ」。

パラフレーズのスキルを上げることで、総合的な英語力をアップさせることができます。

一方でいきなりパラフレーズを行おうとしても、難しすぎて挫折してしまうことも多いもの。

今回ご紹介したパラフレーズを習慣化するコツなどを参考に、パラフレーズを継続的に英語学習に取り入れ、英語力を効率よく向上させていきましょう。

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